多くの中止を求める声の中、東日本駅伝が本日福島市で開催されました。武田教授も前日に急遽ブログに中止を求める記事を書いています。


そもそもなぜ今、福島市という放射能管理区域内でこのようなイベントを強引に開催する必要があるのでしょうか？国内、世界に対して、放射能汚染は大丈夫というアピールのつもりなのか分かりませんが、わざわざ福島市で開催する意味が分かりません。


健康に影響があるかないかということ以前に、他の地域よりも放射線量が高いということは明らかなはずです。実際にコースを測定した方の数値を見る限り、低いところでも０．５～１．０μSv/h、高いところだと20μSv/hを超えている場所もあります。


このような場所で１５０人以上の１０代の女の子を無理に走らせる必要があるのでしょうか？しかも主催者側は参加者に「何が起きても責任をとらない」という書面にサインをさせているそうです。駅伝のようなスポーツは、酸素補給量が通常の５倍程度になります。このような高線量の場所を走らせたらどうなるか分かるはずです。


地元の子供達で飽き足らず、東日本の子供達を巻き込んで、経済活性化のためのアピールですか？何度も言いますが、子供は放射能汚染を払拭するための道具ではありません。未来ある子供達を守るならまだしも、このようなことに利用するのは絶対許せません。


いやいや福島には子供達もいるし、普通に暮らしている人たちもいる、お前が騒ぎすぎだという意見もあるかと思いますが、１１日に、福島大で開催された「ふくしま会議２０１１」の話を聞く限り、そうは思えません。


会議では福島県南相馬市の女性が「子を持つ母親たちはみんな遠くに避難したいが、残らざるを得ない母親もいる。こうした人に『なぜ残るのか』という誹謗中傷があり、心が分断されている。守ってほしい」と訴えています。


浪江町の男性からは「多額の費用をかけて除染しようとしているが、その額の一部でも移住の費用に回せないか。除染してもゼロにはならないし、そこで結婚して子どもを育てようとは思わない」との意見も出ています。


国が費用を負担してくれれば、避難を行う方が福島には今でもたくさんいらっしゃいます。効果の根拠が薄い除染を行うから、ここに留まれというのは、かなり強引かと思います。もう少し地域住民としっかり話し合って欲しいです。


ネットであまりに反響が大きかったためか、すでにＨＰは削除されてしまいましたが、国の除染対象となった宮城県石巻市で、市内の山に出かけてマスクもさせないで落ち葉清掃をする子供たちが小学校のＨＰに上がってました。除染必要地域なのに、この危機感のなさは酷すぎます。


楽しそうに落ち葉拾いをする子供達の画像を見て、本当に悲しくなりました。子供達は大人、先生の言うことは間違いないと思っています。この清掃活動で、ガイガーカウンターを持った先生はいたのでしょうか？放射能に無関心な学校、先生が線量の検査もせず、このようなことをさせたのであれば、東日本駅伝と同じです。


子供達をこれ以上、故意に被ばくさせないで下さい。先生方も、もう少し放射能汚染について勉強して下さい。子供達を健康被害から守るのも、先生の役目です。お願いします。







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