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テーマ:今日のこと★☆(105878)
カテゴリ:原発事故・放射能関連
冗談ではありませんが、放射能の危険性を説明しても興味を示さない人達のとある会話です。
「最近、インフルエンザが流行しているんだってね」 「それは大変だ。外に出るときはマスクを絶対しないと駄目だね」 「そうだよ。インフルエンザは最悪死んでしまうこともあるらしいし。」 「そうだね。気を付けることが一番だよ」 この会話は、間違いなく正しい内容ですが、放射能汚染による健康被害は関係無いと思っている、もしくは知らないようです。インフルエンザと被ばくを天秤にかければ、被爆の方がはるかに健康被害がありますし、死に至るという意味合いでも、被爆の方がリスクが上だと思います。まあ、マスクをして外に出ることで、被ばくも防げますのでよしとしましょう。 残念ながら、これが今の日本人の感性を表していると思います。今まで生きてきて経験したリスクには気をつけようと思っても、新たに発生した大きなリスク、つまり原発事故による放射能汚染には関わりたくないと思っているようです。 ある意味、人間の持つ現実逃避行動ですが、それで被ばくが減るわけでもないし、逆に無視し続けることによって被ばくが増える可能性もあります。しかし関係無いと言っている割には、意外とリスクを心配していて、線量の高い地域の食材を避ける方が多いのは事実です。 自然に危険回避行動は取るけど、放射能汚染のリスクは否定する。一見矛盾しているように思えますが、このような行動は人間には多いかもしれません。本当に、人間って不思議で面倒な生き物ですね・・・。 でもリスクを知っていて、それに対する十分な対策を行わず、安全性だけ強調する公表を行う国、自治体の対応は勘弁して欲しいです。だからこそ、安易に安心できる方に同調する心の弱い人間が増えているのかもしれません。 12月23日の福島民報の記事ですが、財務省が新たな指針で自主避難の賠償対象外となった県民への現金給付に難色を示しているため、全県民一律の商品券で代替する案が浮上しているようです。人の心と体の被害への賠償が商品券ですか?随分と安く見られたものですね。 政府関係者によると、政府は基金への予算充当を860億円程度と見込み、半額に当たる420億円を商品券発行に振り向ける方向で調整しているそうです。利用は県内限定とし、地産地消と地域経済の活性化につなげる仕組みを目指しています。やはり政府、県の経済優先の思いは変わらないようですね。 県外に避難した方には、商品券で買い物をしに福島県内に来いと言ってるのでしょうか?隣県ならまだしも、関西や九州などの西日本に避難されている方には、ただの紙切れにならないのでしょうか?また現実を無視した机上の空論の政策は、勘弁して欲しいです。 福島県で詳細な調査が進むにつれ、玄米から暫定基準値を超えるセシウムが検出されていますが、須賀川市などでも、全量検査を実施する方向のようです。須賀川市長は、「放射性物質が含まれているか確認しないといけないのは極めて残念」と述べる一方で、「徹底して測定し、安全性を証明しなければならない」と強調しています。 政府、県の対応の甘さがこのような事態を引き起こしましたが、暫定基準値超えの米が見つかった後に、安全性を証明するため全量検査を実施するのであれば、それは出荷前にするべきでした。今から多大な費用をかけて調査を行ったところで、それほど大きな効果は期待できないからです。 これも人間の面倒くさいところですが、一度不信感を抱くと、悪いところしか見えず、良いことをどんなに行っても信用されません。それを解決するためには、人間の不信感を和らげることですが、それには時間が必要です。 ある人はすっぱり忘れてしまったり、ある人はここまでしっかりやっているのだからと気持ちを改めたりして、やっと信用するようになります。暫定基準値超えの食品が見つかりました、では再検査しますの繰り返しでは、市場にすでに出回っている食品が売れるはずもありません。 こちらでもよく紹介している、いわきの農家の婿さんが福島のコメが出荷制限になった要因をツイッターで語っていますが、来年の方が作付制限区域が解除され、さらに汚染されたコメが出荷されるのではと懸念しています。 お前が言うから福島全域のコメが売れなくなるという趣旨のコメントが寄せられていますが、農家の立場で自分の生活があるにも関わらず、消費者のことも考えている農家の婿さんは立派な方だと思います。 にほんブログ村 すみません。クリック協力お願いしますm(_ _)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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