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カテゴリ:懐古記憶
デジタル志向な俺が最近はまっているアナログゲームがある。
キャストパズルと銘打たれた、まぁ、知恵の輪だ。 一応、キャストエルク(難易度6)、キャストスパイラル(難易度5)、キャストアムール(難易度5)はクリア(難易度6が最高)したが、まだ、キャストチェーン(難易度6)、キャストデュエット(難易度5)が未完了という成績…かなり燃える といた後でも、見た目に綺麗だしインテリアとしてもつかえそうなところがいい感じだ。 何より外れた瞬間の達成感は独特の物がありしばし、幸せな気分にひたれる ちなみに、最高難易度は6だが同じ6でもかなりばらつきがあるような気がする…(キャストチェーンなんて難易度8ぐらいあるんじゃないか?) このパズル、はずすよりも元に戻すのがまた難しい。 で、といていてふと思ったのさ… コレを梱包しているのは、だれだろうか… それは、家庭の一部の収入を得るためにパートで来ているおばちゃんたち…(だろう) 完全歩合制の一個10円程度…梱包するパズルの難易度により能率給あり!(だろう) もちろん、梱包途中で無理にパズルを組み立てれば傷がつき、売り物にはならない!(だろう) 最初は難易度の低いパズルを梱包し、低賃金で数をこなすことで収入を得… 徐々に慣れるとともに、スピードアップをしていくと、昇給を餌にこう難易度のパズル梱包へと誘われ…そしれあるものは途中で挫折し…去っていく(だ…以下略) ここに、新規パートのトメさん(仮名推定54歳)が降り立った! 軽々と難易度1の梱包をこなしていくトメさん…一月も立たないうちに難易度2、3と作業場を駆け上がっていくトメに、難易度6梱包の女王ハル(仮名推定58歳)は気が気ではない。 ある日、現場監督より難易度5の作業へと昇進を命じられたトメの前にハルは立ちはだかる。 「あなたがうわさの秒殺のトメね…私はこの工場の女王、ゴッドハンド!ハル…女王の座をかけてこの私と戦いなさい!」 「悪いわねハル!あなたの時代は終わったの!覚悟なさい」 「勝負は新製品キャストデュエットで勝負よ!最初に1000個梱包したほうが勝ちよ!」 「ふ、新製品ならハンデ無しね負けないわよ!」 お昼休みの完了のチャイムと同時に作業にかかるトメとハル! 新製品に戸惑いながらも淡々と作業を続けるトメ、しかし、難易度6の作業を続けてきたハルにじりじりと差をつけられていく…何とかしなければ…このままでは… 額の汗は止まらない、そしてその緊張は手の汗へとつながり、さらに速度を鈍らせる… 差は縮まらないまま後10個の梱包を残しハルに逃げ切られた… 落胆するトメ…それでも、途中で投げ出すことなく1000個の梱包を30秒後に終えた… 「私の負けね…やはり女王はハ…」 「まったぁ!」 現場監督が声を上げた… 「確かに先に終わったのはハルお前だが、見てみろ、お前は梱包を急ぐあまりわずかだがパズルに傷を残している。これでは売り物にならない。よってこの勝負ハル!お前の負けだ!」 「ま、まさか!」 うろたえるハル…しかしどうあがらってもパズルに残った傷は消えることはなかった… 「私の負けよトメ…女王の座はあなたのもの…私にはおごりがあったのかもしれない…あとの事は頼んだわよ」 工場を後にするハルの後姿をトメはじっと見つめていた…女王という重みを感じながら ってな、ドラマが繰り広げられているに違いない。 そして、眠れぬ夜は続く ああ、眠れねぇ… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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