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カテゴリ:自分の事
そういえば、10年前にも新聞に大きく載ったんです。
当時大阪で荷物を下して帰っている途中、新幹線の相生駅手前数百メートル近くの路上で、両足から血を流した若い女性が手を上げて車を止めようとしていました。 時間は夜の12時は過ぎていたため、前を行っていた車はその人を避けて通り過ぎていました。 僕も気持ち悪かったのですが、何かあったに違いないと思い、国道2号線にハザードランプをつけて止め、女性に何があったか聞きました。 「車が線路におちたんです~!」と泣きながら訴えて来ました。 「落ちた」と言ういみがよく分からなかったのですが、線路と聞いてすぐにトラックの発煙筒を取り出したんです。 ところが発煙筒は使うのが初めて、おまけに暗いので説明もよく見えない! あれって、マッチをする要領だったんですねー。 やっと点火して、発煙筒を振りながら現場に向かったら、踏み切りのない線路に軽乗用車がひっくり返っていました。 女性に聞くと、陸橋の隙間から滑り落ちるように落ちて最後にひっくり返ったとの事、落差は8メートル近くはあったんじゃないかな? でも急いだのは列車が来れば、必ず脱線衝突事故になるので駅への連絡を考えました。踏み切りの近くなら警報装置もありますが、何も見当たりませんでした。 しばらく探すと、拡声器の用のものがあり下にボタンのようなものがあったので押したら「どうしましたー?」と返事!多分業務用の連絡ツールだったんでしょうね。 すぐに警察と救急車を呼んでもらいました。 その時、「上り線ですか、下り線ですか?」と聞かれましたが動転していて分かりませんでした。 「とにかく列車を止めてくれ」と頼んでいると、遠くから列車のライトがくるんです。 「うわ~、もうダメだ~」と思い離れて発煙筒だけを大きく振りました。幸いにも反対の車線だったので良かったけど、この列車が止まったのは、1両目が通過して5両目くらいでした。 この列車を運転されていた方は、発煙筒が見えていたそうです。 しばらくすると、鉄道警察隊や救急車も来て調べていました。 これで一件落着と思い、帰ろうとしていると呼び止められて、第一通報者として、住所と名前を聞かれました。 眠気も吹っ飛び、一気に家まで帰って寝ていました。 すると翌朝1番に、相生駅の駅長と三原駅の駅長が自宅に来てお礼を言われました。「よく発煙筒まで気が回りましたね」と、「なかなか気が動転するとそこまで気が回らないもんですよ」って言われました。 後日感謝状をもって家まで来られて、表彰を受けました。記念品でブロンズの時計を頂きました。 ちなみにこちらの車線は、2つ手前の駅で止めたようでした。 翌日の新聞には大きく載って、関西方面にいた知人から電話も入りましたよ。 結構 色んな経験をしたもんだなー。 しかし、あのライトの恐怖はドラマでも無いくらいのスリルでしたよ(笑)! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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