管首相は退陣すべきか?
今日の新聞に、「参院議長「首相退陣を」という文を見つけた。最近、首相に退陣を求める声が多い気がする。けれど、本当にそれでいいのだろうか?首相退陣を求めている人は、次に誰がなるべきかを考えているのか?そして、その人は国民のためになることをしてくれると信じているのか?私は、管さんは頑張っていると思っている。それぞれの問題の対応が遅いのは確かだが、結果的には悪くない対応を取っていると思っている。ただ、周りの人がその対応の効果を信用していないみたいに感じる。あるいは、管さん自身を信用していないようにも感じる。管さんの人となりについては私は分からないが、そんなことは置いといて、今やっている対策をどう評価するか、という問題について考えてみる。大体どの問題も、本当は自民党が解決すべき問題だということがまず挙げられる。言い換えれば、民主党が決めた政策ではないので、まず状況を理解するのに時間がかかる、ということが挙げられる。そして、これは自民党でも一緒だったが、周りの人間が足を引っ張るため、なかなか事が進まないという事情もあるように見える。そんな感じで対応が後手後手に回ってしまっているのではないかと推測する。それだけでも、民主党の方々にとっては不運だと言わざるを得ない。自民の政治体制を変えるのは、生半可なことではないとようやく気づきかけたところへ、この大地震。まだ与党としての心構えや対応が十分でないところへの新たなる大問題。同情すべき余地はあると思うのだが、ほかの方はどう思われるのだろうか?確かに民主党が政権を取ってから2年くらい?経っているし、いつまでも「わからない」は通らないだろうけど、でもまず政権を取る、ということの意味を理解するのにかなり時間がかかるものなんだ、ということが国民にも分かったのではないか?と私は思う。それを今までずっと運営してきた自民党には頭が下がる。が、それをいいことに少しずつ、着実に組織を根腐れさせていったことの罪は重い。根腐れしているのに、上の部分だけ変えても、そう簡単には変化はない。かといって、根っこを取ってしまうという乱暴をするわけにもいかない。民主党も、政権を取ったらどうするかを野党時代から考えていただろうが、なかなかうまくいかないというのが現状なのだろう。でも、それは国民もわかっていたはずではなかったのか?このまま自民党に任せるわけにはいかない、だから、未熟だとわかっていても新しい風を送り込もう、ということで民主党に一票を投じたのではなかったのか?右も左もわからぬままに引き受けた民主党は、よく頑張ってくれていると思う。自民党のばらまいたごみの後始末だけで手いっぱいの状態だと思う。それを、簡単に「首相退陣」などというのはいささか早計なのではないだろうか?どんな人間でも、責められてばかりではやる気がそがれる。いいところも見つけて「頑張れ」と励ます人の、なんと少ないことか。頑張っている人は、素直に応援しましょうよ。管さんは、どこかの元首相みたいに1年で逃げ出したりしてないじゃないですか。ちゃんと最後までやる、と、あのイラ管と言われた人が頑張っているじゃないですか。どんな人間でも、欠点はあります。それをうまくコントロールするのが、周囲の人たちです。特に政治家にはそれが求められます。管さんは、小沢派のせいで民主党を二分されそうな危うい状況でも頑張っているじゃないですか。何もしないで選挙ばかり頑張っている小沢さんよりずっといいですよ。管さんの対応が間違っていれば、それをすぐに指摘できる人が周りにたくさんいれば、こんな大事にならないのに。日本人は、一人をスケープゴートにして責める傾向がありますよね。政治家ではそれがもっぱら首相に集中します。これは良くないことだと私は思います。どんな政治家がどんな対応を取ればよかったか、なんて、きっとこれから100年後でも分からないことでしょう。人間だから、完璧な対応なんて取れません。今できることを一生懸命やっている人を、私は応援したいと思います。頑張れ、管さん!民主党!そして、小沢さん、何してるの?ちゃんと政治してよね!