犬バカ日誌 シェパード編

　今、私の傍らでものすごいアホ面で寝ているのは、紛れもなくジャーマンシェパード。
しかし、こいつは自分を全く犬だとは思っていないようだ。

　私の育て方が悪かったのか、とにかくストーカーのように一日中私につきまとい、トイレにまでついて来る始末。もちろんお留守番なんてもってのほか。
　朝、会社に出かける私の車に当然のように乗り込んで一緒にご出勤。
一日中ソファーでこうして寝て過ごし、夕方一緒に帰宅する。
夜はちゃっかり私のベッドにもぐり込み、朝までぐっすり。

　さかのぼること2年半前、突然何を血迷ったか夫と娘が犬を飼いたいと言い出した。
一人っ子の娘が兄弟が欲しいと言い出したのがきっかけだ。「弟でも妹でもいい！」と。
そんなこと言われても、「そんじゃ産んだろか～！」てなわけいくかっつーの！！
「それじゃ犬の弟でいいや。」と私に詰め寄り、どんな犬にしようかなどと勝手に話合っている。
　すったもんだのあげく、やっぱ犬の王様はシェパードだということになり、夫と娘のふたりで
ちゃんと面倒をみるからということで嫌がる私を説き伏せ、家族の一員になったのがこいつなのでした。－つづく－