カテゴリ:シェパード 1
ワクチンも済み、やっと外へのお散歩を許されたミッキーは寄るもの触るもの全てを 怖がり、すっかり臆病犬になってしまっていた。 車が走っているのを見ればブルブルと震え出し体が固まってしまう。 犬を見かけても同様だ。いつも最後はしかたなく抱っこしてのお散歩となってしまう。 今はまだ体が小さいからいいがこの先、巨体になったおまえをママは抱っこなんて できないぞ!! なによりこのままでは社会性が身に付かない。 てなわけで犬の訓練所に通うことにした。 訓練所とはいってもそこは家庭犬のしつけ教室のようなところで、色々な種類の犬達が 毎週日曜日になると飼い主と一緒に通ってくる。 どんな犬でもそこの先生にかかると魔法のように言う事をきいてしまう。 ミスターオクレ似の先生はそれはそれは穏やかで神様のような一等訓練士だ。 しかしそれは犬に対してのこと。その反面飼い主に対しては鬼のように厳しい。 お散歩でぐいぐい飼い主を引っ張る犬。反抗し飼い主を噛む犬。散歩中他の犬に喧嘩を しかける犬。みな一様にさまざまな困ったちゃんを抱えた飼い主さん達がすがる思いで 通ってくるのだが、先生いわく犬が悪いのではなく全て人間、すなわち飼い主が悪いの だとおっしゃるだ。 そう、そこは決して犬の訓練所などではなく、人間の訓練所なのだ。 厳しいミスターオクレにビシビシしごかれている飼い主を尻目に、当時生後4ヶ月で 最年少のミッキーはたいへん優等生でしつけの基礎である「すわれ」「ふせ」「まて」 などは簡単にマスター。 さすがチビでもシェパード!と、みんなから一目置かれる存在だった。 調子に乗って私は優越感に浸っていた。 その時までは・・・・。 -つづく- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月06日 14時47分21秒
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