カテゴリ:シェパード3
昨日は以前ミッキーが通っていた訓練所へ久しぶりに行って来た。
そこは名前だけは『警察犬訓練所』とはなっているが、現在では警察犬の訓練は行って おらず、言わば家庭犬訓練所というところだ。 そこのミスターオクレにそっくりな訓練士の先生は、親子代々に渡り優秀な警察犬を 輩出する訓練所を営んでいたのだが、先生自身が飼っていたこれまた優秀なシェパード を亡くしてから、警察犬の預かり訓練は一切辞めてしまった。 現在はどうなのか知らないが、昔は警察犬訓練の厳しさといったら生半可なものでは なく、訓練の果てに死んでしまう犬さえいたそうだ。 ましてやシェパードなどは見た目の精悍なイメージとは異なり、たいへんナイーブな犬 ゆえに厳しすぎる訓練に耐え切れず精神障害に陥る子も多々いるとのこと。 そんな訓練に常々疑問を抱いていた先生は愛犬の死をきっかけに、 「優秀でなどなくともいい。飼い主の元で穏やかに一生を送れたらそれが犬にとって 一番幸せなことなのだ!」 との思いから、パートナーとしての訓練を犬&人間に施すことにしたのだった。 ミッキーを迎える以前から既に訓練所は数件リストアップしており、それぞれ電話で お話をした結果、絶対この先生にミッキーをお願いしようと決めていた。 当時は少なからずミッキーを警察犬にしたいという気持ちを抱いていたが、この先生に お逢いするたび、お話を聞くたびにそれは人間(自分)のエゴに他ならないということ を思い知らされた。 こうして現在、ミッキーは我家の立派な家庭犬として幸せに暮らしているわけだが、 この選択は決して間違いではなかったと思っている。 そこには訓練とは別に今でも時折遊びに行っているのだが、シェパード好きの先生は ことのほかミッキーを大歓迎してくれる。 なによりミッキーが小さいことを気にしている私に先生はいつも、 「ミッキーは決して小柄なんかじゃない。訓練競技会に出場しているシェパードは皆 ミッキーくらい、もっと小柄な子だっている。とりわけ小さい子のほうが優秀なもんさ。」 と励まし慰めてくれる。 そんなわけで、先週ホームセンターで見かけたドでかいシェパードのショックから すっかり立ち直ってしまった単純な私なのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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