カテゴリ:その他
実に13年ぶりの再会だ。 お互い結婚し家事育児に追われ、気にはかけつつも唯一年賀状での交流のみ。 毎年必ず、「今年こそ絶対会おうね!」と書き添えながらもなかなか実現できぬ ままいつしか気が付けば13年もの月日が経過してしまった。 当日の夕方、飲む気マンマンで行くという私を夫は車で駅まで送ってくれた。 別件で同行する娘を伴い電車に揺られること30分、待ち合わせ場所である 駅西口ロータリーへ。 しかし、なかなか彼女は現れない・・・。 私はちょっぴり不安を覚えた。 何故って13年も経っているのだ。 お互いの風貌は激変しているに違いない。 心はいつまでもあの頃のままのつもりでも、確実に外見はおばちゃんになっている。 もしかしたら相手のことが分からないかも・・・。 あぁ・・・胸に目印の薔薇の花とか決めておけばよかった! なんていつの時代のことだよ!みたいなことまで思う始末。 あそこに人待ち顔で立っている女の人かな? いや!さすがにちょっと若すぎる。 まさかあそこのおばさん? うっそー!!なんぼなんでもあそこまで老けちゃいないやろー!? 辺りをキョロキョロする私の前に遠くから手を振りながら近付いてくる女性が。 あ!来た!! あのスリムだった彼女が昔よりも体が二廻りほど大きくなって、あの頃と変わらぬ 笑顔で私の前に歩み寄って来た。 「全然、変わらないねー!」と彼女。 しかし、私は彼女のあまりの変貌ぶりにかける言葉が見つからない。 時の流れとはなんと残酷なことか。 あんなにも可憐だった少女をこんな立派なおばちゃんへと変えてしまうなんて。 彼女は私に、ちっとも変わらないなどと見え透いたお世辞なんか言っている。 が!そんなわきゃ無い!!同じだけ時を重ねているんだ。 同様に私だって立派なおばちゃんになっているに違いない。 それから3時間あまり居酒屋で女二人、途中でもう一人増え、をガバガバ 飲みながらお互いの近況や昔の話、もちろんミッキーの自慢と話題は尽きず、瞬く 間に時間が過ぎ、気が付けば終電の時間に。 再会を約束し彼女は上り、私は下りの電車に乗った・・・らしい。 翌朝、私の記憶は居酒屋で会計を済ませたあたりからプッツリ途絶えていた。 店を出て駅に向かった事、娘と駅でおち合った事、切符を買った事、 「じゃあまたね!」と別れた事、電車に乗った事。 全て覚えちゃいないのだ。 ま、まさか!アタシってば電車の中で何かとんでもない事してたりして・・・? 恐る恐る娘に聞くと、電車に乗った直後から娘の肩にもたれかかって眠りこけ、 そして、「駅に着いたから降りるよ。」 と言う娘に向かって、 「解ってるよ!人をババア扱いするな!!」 と怒鳴ったのだそうだ。 なんて情けない母だろう。 泥酔し、わずか10歳の娘に介抱されながら知らぬ間に家路に着いていたとは。 娘が一緒でなかったら帰って来られなかったのかもと思うとぞっとする。 いったいなにが悔しくてそんなになるまで飲んでしまったのか??? 近頃めっぽう鏡を見るのが嫌いになってきた私。 できることなら今一度、若かったあの頃に戻りたい 戻りたいよ~~ 娘が、「また今度お外に飲みに行く時は一緒に行ってあげるね。」 って、アタシをババア扱いするな~~~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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