■Escape/Journey
満を持して紹介する(ライナーはえらく久し振りなので(^.^))のは、伝説のアメリカンロックバンド、「ジャーニー」、いや、今でも活動しているらしいから伝説にはなっていけど、黄金期はいつ?と聞かれれば、dr的にはこの頃80年代初めと思うし、中でもこのアルバムを挙げ伝説化していることを証明したい。プログレッシブロックの流れをくむ彼ら、この時期そちら方面を深く暗く追求することなく他のバンドに任せ、安定した技巧によりインスパイアされた音作りをし、ライブでアドレナリン放出、スカッと発散できるアメリカンロックへと昇華させていったといえる。そのために最も貢献した出来事は、このアルバムを含め前後のスティーヴ・ペリー(Vo)の加入が挙げられる。その後彼が抜けてしまって、枯れて行く姿に落胆し、dr的には伝説になってる訳です(≧▽≦)ドラマー的drが言うのは恐縮だけど、ジャーニーというバンドを完成形に持ち込んだのはまちがいなく彼のヴォーカルだと思う。ちょっとハスキーで中高温に厚みのある華やかな声質、80’sのロックサウンドにイコライジングなしで録音できそうな波形の声質、絶対的な歌唱力、ライブでの安定性。ロックバンドのヴォーカリストの登竜門アルバムとして、歌い方においては今でも参考になっているのではないだろうか。そうそう、drのライナーノーツでは好例だけど、ドラムサウンドについても触れておこう。このアルバムのドラマーはスティーヴ・スミス、当時の流行りでもあったろうが、大き目の口径のタム、深胴のスネア、ベーシックなリズムの中にロックに重要な重さを忘れていない。ポップな曲はもとより、ロックバラード曲の演奏方を勉強するのなら聴くべきアルバムだ。最初に言えヨ~だが、最後に付け加えておく、このアルバム1000万枚のセールスを記録していて、ロック史上最高傑作ともいえるアルバムである(^^ゞでわ、お進め曲です。全部いいんだけど(-_-)あえて・・・#1. Don't Stop Believin'いやぁ爽やかに一言!ジャーニーらしいって感じかな。一曲目からこれだからナ~。そして、ミディアムバラード#3. Who's Crying Now、それから、極めつけはこれ、複数のアーティストがカバーしたり、邦画の挿入歌になったりしているから聞いたことがある人が多いと思います。でも、オリジナルを聞くべし!!#10. Open Arms。6/8拍子はロックによくあるリズムだけど、これは超スロー6/8、ドラムが入らない1コーラスは3/4拍子と考えていい。スコアはどっちで書かれているのか気になるところ。リズムが4/4でないバラード曲がロックアルバムのラストに配置されているのも風変わりだけど、この曲、何といってもメロディーがいい。drの好きな曲のbest10に入ります。口ずさみながらいつも鳥肌、なんだか分からないけど泣きそうになります(:_;) 1. Don't Stop Believin' 2. Stone in Love 3. Who's Crying Now 4. Keep on Runnin' 5. Still They Ride 6. Escape 7. Lay It Down 8. Dead or Alive 9. Mother, Father 10. Open Arms★drのほかのライナーノーツはこちら