たずねるよ
おはようございます。寒い朝です。パラパラと霰が窓を叩く音がします。ネットとスマホの普及により、それらが無い時代より普段他人に物事を尋ねる機会が減ったと思います。便利なのか、寂しいのか?利久にたずねてみよう。一冊の本を読み終え読書メーターに投稿しました。転載します。利休にたずねよ [ 山本兼一 ]客観的に端正な美しさとは何か。目利きと言われる人は自分の中に美しさの絶対的な物差しがある。武将ではない利久の視点から秀吉の人物像と茶への傾倒が描かれ新鮮だった。天下人の勝手理不尽が蔓延している混乱の世を背景に、利久のストイックな人生を逆進する構成が非常にユニーク。つまり序章以降全てが序章の因果応報回収に充てられているのだ(驚)。利久然り、現世も戦国の世も人の浮き沈みは、貪欲(むさぼり)、瞋恚(いかり)、愚痴(おろかさ)の三毒によって説明がつく。美しいものには毒があるし、素晴らしい本にも毒がある。毒了読了! 映画も観てみたいです。利休にたずねよ 【コレクターズ・エディション】【Blu-ray】 [ 市川海老蔵 ]