CAKE
おはようございます。清々しい朝です。ウォーキングに行ってきます!あ、一冊の本を読み終え読書メーターに投稿しました。転載します。美味しいケーキが食べたい。神様のケーキを頬ばるまで [ 彩瀬まる ]何故こんなに上手く行かないのだろう。心の中に人生の理不尽が蓄積し停滞し、でも日常に流され抜け出せない。これは解体間近の刹那的な雑居ビルのテナントを器に、人々が緩くリンクしていく短編集だ。どの話も主人公は、葛藤の断面で自らに内在する違和感に気付き、やがてそれを外側に向かって剥がしていく。辻褄が合い乗り越えたあとにはきっと、ご褒美にケーキを頬張れることだろう。彩瀬さんの作品は、陽の光にも似た会話の暖かさとか、情景や仕草に込められた心情描写が楚々で好きだ。とても良かった。