え、炎上
久し振りに朝から晴れて、秋晴れの一日になりそうです!炎上といえば、ほぼSNSを揶揄する言葉になりつつあるので、本当に何かが燃えた時に「炎上」していることを伝えるのが難しい(笑)一冊の本を読み終え読書メーターに投稿しました。転載します。炎上する君 [ 西加奈子 ]主人公の歪んだ承認欲求が滲み出ていて、そのやっかいな傷口が妙に艶めかしい。ステレオタイプに対し抗議しているような刃物で、各短編自体が相互に修飾し合っているから複雑な旨みを醸すのだろう。「見た目が泥水のようなコーヒー牛乳の旨さ」とか「面白くてビールを緩く噴いた」等のシュールな表現が何度も心を掻き回した。単調な日々に流され、人生が不感症たる状況に陥った時に読むと良いかも(笑)怪作「ふくわらい」に見られる西加奈子の卓越した発想力を堪能できた。良かった。