美女と竹林
指定券で予約していた在来線の特急の発車時刻に間に合わないと諦めていたが、ぜぇぜぇ駅の改札口へたどり着くと、運よく列車に遅れが出ていて、まだ、ホームに停車していた。「まだ乗れますよ!」との駅員の言葉ありがたく、改札を抜け列車に駆けこんだ。ふぅ。その列車を駅から1km程離れた線路のすぐ傍の道端で通り過ぎるのを眺める自分が居た。…というところで目が覚めた。夢か。*一冊の本を読み終え読書メーターに投稿した。転載します。現実的な事を書き綴るエッセイでさえ幻想的な妄想が溢れる森見さんの文章って凄いな!美女と竹林 [ 森見登美彦 ]北海道生まれの自分は、本州で始めて孟宗竹の林を見てその美しさ見とれたものである。見とれてしまう点において竹林と美女が等価であるという森見氏の主張に激しく同意する。本作は秀逸な作品群が出版界を席巻し始めた頃に、連載された森見的妄想テイストのエッセイだ。森見氏は竹馬の友と覚えし明石氏とともに、将来作家業に行き詰まる不安への対策として竹林経営を始めた。まずは放置され伸び放題の竹林の間伐を試みるが…。果して作家として軌道に乗った今、孟宗竹は妄想竹となったらしいが(笑)竹林の美女は誰か?本庄まなみに一票を投じたい。