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カテゴリ:雑感
龍宮といえば、浦島太郎ですよね。
あれは、夢だったのか? 玉手箱をあけると夢が覚めてしまいます。 一冊の本を読み終え読書メーターに投稿しました。転載します。 龍宮 [ 川上 弘美 ] 人と人でないものとの交わりの物語。川上さんでなければ書けそうにない芥川賞作品「蛇を踏む」の世界観で、独特のエロティシズムに満ちた作品だと思う。むしろ人でなしの異形であることがデフォルトなパラレルワールド的8編の幻想譚である。読み終えた時「目がさめても覚えているような妙な夢を視た朝」の心地になった。蛸、狐、鼠、二百歳、海馬といった人でない存在を擬人化し、人の欲の本質をより解放的に表現している。人の一人称で表現するよりも振り切れた「欲」が表現されていると思った。とても印象深い読書になったのは間違いない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024/09/20 07:15:07 AM
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