麦本三歩
梅雨が続きます。今日は少し涼しい。一冊の本を読み終え読書メーターに投稿しました。転載します。麦本三歩の好きなもの 第一集 [ 住野よる ]面白かった!謎も事件も空想もない日常を徹底的な一人称で描く、麦本三歩の自己紹介的な連作短編集。大学付属図書館で働く三歩以外の登場人物は、優しい先輩、怖い先輩、おかしな先輩というふうに名前が設定されてない。三歩一人を効果的に際立たせるテクだと思った。個性的な思考回路で行動する三歩の独白と先輩たちとの会話に何度も噴出した⒲一方で中略「人は自尊心と周りの評価の帳尻を合わせたい。それが合っているとスッキリする」という考えに共感。自分を演じる事に慣れた虚しさを、恋から愛情に変わった時の寂しさと比喩した表現にも脱帽。三歩で「さんぽ」って名前。コミックもあるんだよね。アニメ化しても面白い作品