若様組
寒くて目が覚めました。…布団を蹴とばしているくせに(笑)一冊の本を読み終え読書メーターに投稿しました。転載します。若様組まいる [ 畠中 恵 ]明治維新で天下がひっくり返って久しい明治20年、本作は旧幕臣で維新後東京に残った旗本の家の若様たち8人の人間ドラマだ。言わば負け組の家督を背覆った彼らは、肩身が狭いだけでなく、定職に付けず経済的にも困っていた。そして武器の帯同が許された時代、ピストル強盗も起きて治安が悪い。彼らは警察官になるため巡査教習所に通うことになった。時代背景が許すやんちゃさが良いスパイスになっていて、長岡弘樹の教場と比較して読むのも楽しい。第一弾「アイスクリン強し」の前日譚にあたる本作で、より魅力的なシリーズになったと思う。