私の存在は…
存在を証明するより、存在しないことを証明する方が難しい。一冊の本を読み終え読書メーターに投稿しました。転載します。私は存在が空気 [ 中田永一 ]ドラえもんや星新一好きには堪らないネタ満載の恋愛短編集、読み易かった。瞬間移動、念力、遠隔熱放射等の超能力を持つ主人公が登場し、物質の縮小拡大、透明人間、量子トンネル等のSF要素も満載だ。一方で押し付けのない程度の教訓が得られるところが中田永一らしい。周りから存在が薄いと言われている主人公が実は本当に透明になれるという表題作(私は存在が…)も良かったが、目線を合わせた物質を発火させる程の熱を送ることができる(ファイアースターター湯川さん)が一番良かった。めぞん一刻みたいな設定がツボで続編が読みたいくらい⒲