翔びたくなる
東北から見ればはるか南にある台風のせいなのか、今日は35℃くらいになるらしい。快晴の太陽がまぶしいです。会社いってきます!一冊の本を読み終え読書メーターに投稿しました。転載します。翔ぶ少女 [ 原田マハ ]子供達が真直ぐな瞳で頑張る姿に弱い、泪なしには読めない。泪は大人の曇った瞳にカタルシスを齎す。自宅で阪神淡路大震災に遭った逸騎、丹華、燦空の幼い3兄妹は、家屋が崩壊焼失寸前のところで救い出される。両親は間に合わなかった。彼らを助けた心療内科医セロは身寄りが無い兄妹を養子にした。地震による理不尽な破壊と死、復興プロセスにある人々と兄妹の成長の姿が、丹華の目線で描かれていく。作者はこのテーマを震災の19年後にやっと書けたと解説にある。アート系の作品も秀逸だが史実を踏まえ心情を濃やかに描く人間ドラマも好きだ。