ふたつのしるし
値上がり前にストックを増やそうと買いだめするけれど、将来値下がりすることがないのならあまり得ではない。少なくとも消費期限内に使いきれないものはNGだ。*一冊の本を読み終え読書メーターに投稿しました。転載します。ふたつのしるし [ 宮下奈都 ]対人関係が不得手で深い拘りがあるため落ちこぼれる温之、居場所がなくなることを恐れ自分を出せない優等生の遥名、そんな正反対の二人のハルの半生を描く物語だ。振り返る人生の方が長くなってきた今、暫し自分が選んだ岐路や出会いについて顧みた。今繋がっている人とは出逢えて良かった、逆に疎遠になったあの人とは出逢いたくなかった。どちらでも出逢いによって影響を受けたことは確かで、別れや折り合いによる継続が今を築いている。自分の出逢いの「しるし」は、死ぬときまでにリストに整理しておこう⒲深く沁みる作品。一気読みだった。