Once in a Blue Moon

『今日、帰ってから一緒に遊ぼう』

昭和40年代

小学生の下校途中・・・よくある会話

『うぅ・・・行けたら行くわ』

家に帰るとなかなか外に出してもらえない

宿題をして、家の手伝いをして・・・

友達を誘ってはいけない、相手の都合があるから

これが、私の祖母の教育方針

『いつも、行けたら言うて、来られへんやん』

『そぅ・・・やなぁ　そしたらバイバイ』

『只今ま～』

『お帰りやす』

『お婆ちゃん、今から遊んできてもいい？』

『あきまへん！』

『何でぇ～　友達と遊びたいねん』

『宿題、おますやろ？遊んでばっかりの友達はいけまへん』

『友達を選びなはれ』『姉さんは、成績よろしいやろ？』

『ほんでもなぁ・・・・』

部屋の窓から見える空き地で

楽しそうに遊んでる友達が見える

また、遊ばれへんのかぁ～

『よっしゃ～　今日は脱出や！』

『来たでぇ～』

『野球しよか！これで揃ったなぁ』

友達の笑顔が嬉しかった

そして約束を守れたことが・・・

帰ってから『雷』が落ちた

もちろん、想定通り・・・・

その日、心の底では

お婆ちゃんを裏切った罪悪感で一杯だった

そして、遊んでいても

本当は満面の笑顔では無かった・・

＞＞＞つづく