Once in a Blue Moon

昼食を摂っていると

前の席に

『お疲れさまです』と後輩が

『おう・・・』と私・・・

しばらくの沈黙が続き

『お前、最近、何かで悩んでるんか？』

『笑ってても、作り笑いが顔に出て、暗い顔してるで！』

『そんな顔して仕事してても捗らんやろ？』

後輩曰く・・・

先輩が日頃、云っているように

『仕事を指示されたら目的を理解してから行動しろ』

『そして、目的に向かって最良の効率と結果を出す方法を考える』

『たとえ、それが失敗に終わっても考えることが大切』

を実践しようとすると　今の上司に・・・

『そんなこと、どうでもいいから、言われたことだけして』

とあしらわれると・・・嘆いていた

そして、それを考えるのがストレスで

上司に言われるまま

言われたことだけしておけば、楽で良い

そう思うようになったと・・・・

『おおお・・・重症やね』

『お前は、もしかして、俺が強いからできることで』

『僕と先輩とは違うんや！と心の中で叫んでるんか？』

それは、違うで・・

俺は強くない、少しずつ覚えたんや、進み方を

叩かれて、恥かいて、馬鹿にされて、孤独になって

それででも、今があるんや

それはただ、諦めへんかっただけや

相手はそんな信念が無いんや

ほんで、諦めへんのは志を持てたからや

志を持てたのは、皆、親身になって俺に云ってくれた人のお蔭や

俺は、強くない、ただ病院に恩返しをしたいだけや

『あのな・・・』

『自分が上司に向かって言えるか如何は別として』

『お前も部下がおるやろ？』

『お前は、部下にそんな言い方するか？』

『いいえ・・・』

『目的を伝えることは、必要だと思います』

『そやろ？そしたら、必要やと思ってるんやん』

『必要なことは、気の強い人が言って、気の弱い人は言わなくて良い？』

『そんなことは絶対に無い』

『ただ、俺のやり方とお前のやり方が、違うだけ』

『俺のやり方を真似しようとしても、それは無理やろ』

『俺がお前の真似をしようとしても、無理なのと一緒』

『言わないかんことは、言うべき人に言わないかんの』

『例え　それが、上司であっても』

『良い病院にするための喧嘩は、良い結果を生むから』

『逃げたらあかんよ』

『ここで逃げても、また別のことで同じことが起こるよ』

『性根を入れて　笑顔をで立ち向かえ！』

『乗り切れ！お前はできるから』

後輩は、箸を止め

うん　うん　うん　うん　と涙を流していた

『おいおい、周りの人は、また俺が泣かしてると思うで・・・』

性格の違う俺達が

お互いの欠点を補いながら

仕事ができたら

こんな楽しいことは無いやない

ただ、笑顔を忘れず　恐れず　前に進むのみ

頑張りなさい

俺も逃げ出したいことはある

でも　諦めない　夢が現実となるまでは・・・

本当の辛さを分かっているのは、自分自身

その辛さを楽しさに変えるのも自分自身

この言葉を噛み締める

今日この頃・・・