主人が日曜出勤の朝、たまたまつけていたラジオで
美輪明宏さんの番組を聞いた。

その時の話の内容はすっかり忘れてしまったが
美輪さんの人生論にとても共感を覚えた。

それをきっかけに美輪さんがＴＶに出ていると
話に耳を傾け、著書を読んで見たいと思うようになった。

思想や哲学、宗教的なもの・・・そして特に占い等はきっと
深くはまり込むとそれ無しでは日々の生活の些細な判断さえ
できなくなりそうな気がしているので、興味はありつつ
深入りしないようにしている。

以前、この日記で細木さんの話をしたが、ＴＶで見る事は
あっても、そんな理由もあり細木さんの著書は（○星人っ
ていうやつとか）読んだ事がない。

しかし、宗教家でも占いの分野でもない事も手伝ってか
美輪さんの本はどうしても読んでみたく、ある日図書館に
立ち寄って探してみたら、何冊も蔵書があった。

「悩まなくてよい本」「強く生きるために」という２冊の
本を借りてみた。

想像以上に心に染みる話がたくさんあった。

そして・・・
ちょうど同じ時期、いつも見ていた「ジャスト」という
ワイドショーの中で美輪さんの人生相談コーナーが始まった。

最近は水曜日にそれを見るのが楽しみになっている。

昨日は息子の暴力に耐えきれず、重大なところまできている
母親の相談を受けていた。

長くなるので詳しい話は止めておくが、相談者へのアドバイス
の中で、男性というのは女性が気にも留めずに発した行動や
言葉に激しく傷つく事があるのだそうだ。

遠足の時、みんなは可愛いリュックを背負っているのに
自分は粗末な紙袋に入れられた弁当を持たされ、友達の
中で耐えきれない恥ずかしい思いをした息子がそのたった
一つの出来事を恨みに持ち長年に渡って母親に暴力をふるい
続けたという事もあるのだそうだ。

全ての人がそうだとは言えないだろうけど、男の心はガラス
なのだそうだ。

毎朝出勤時、主人を見送りに外に出る。

車庫に行くには母屋の庭先を通るのだが、母親の居そうな
場所、父親の居そうな場所にちらっちらっと視線を向けて
通る主人。

きっと、そこに姿があればペコリと頭を下げるのだろう。

「親とは思えねぇ！」口ではそう言うようになった主人だが
きっと、自分が頭を下げて挨拶を返してもらう事で親の愛が
まだ自分にもあるのだと実感したいんだろう。

男の心はガラス、そうして「あんな奴ら！」と私があっさり
見切りをつけられる人間たちも「主人にとっては永久に親」
である事はきっときっと無神経に忘れてはいけない事
なんだろう。

そうして、そんな風に主人と親との付き合いが続いていく事
に一切イヤな顔をしたり、文句を言ったりしないようにしな
くちゃね。

忘れないように忘れないように忘れないように・・・。