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カテゴリ:思うこと
私の実家で飼っている柴犬の『ムー』。
年は19歳5ヶ月。 犬の19歳は、人間でいうと92歳だと言われています。 かなり高齢のおじいちゃん犬。 なぜオムツをしているかというと、排泄が自分でコントロールできないから。 耳も聞こえません。 目も白内障で、多少、光を感知できるくらい。 顔の前に手をかざすと、ビクっとします。 後ろ足がピンと伸びているのは、もう筋肉がないから。 骨と皮だけ。 もう歩けません。 それに、ムーは意味もなく突然鳴き出します。 それが深夜だと住宅街では近所迷惑になります。 なので、夜9時ごろに毎日、睡眠薬を飲ませます。 ご飯も自分ひとりでは食べることができません。 母が抱っこして、エサの入った容器を顔に近づけてやると、 夢中でガツガツ食べていました。 食欲はあるので、それはなんとなくホッとしました。 ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ お盆に実家に帰って、ムーに1年ぶりくらいに会いました。 「久しぶりだね」、とか、「会えて嬉しい」とか思う前に、 ひと目で”もう動かない”と分かる姿を見て 胸が締め付けられて、涙が出そうになりました。 1年前は目も見えていたし、”徘徊”だけど、歩き回っていた。 たった1年会ってないだけで、 このあまりに変わり果てた姿は、とてもショックでした。 夜、ふと見ると、ムーの目から涙がこぼれていました。 目を開けたまま、ひとすじ。 老化の一部で、ただ涙腺が緩んでいただけなのかもしれません。 でも、私には何かを訴えているような気がしました。 ムーが小さい頃、家族がテレビに夢中になっているとき、 かまってもらえなくて、目から涙を流したことがありました。 その時のことが思い出されて、なんだかとても胸が痛みました。 ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ 歩くことも、自分で用を足すことも、ご飯を食べることすらできないムー。 朝から夕方まで動物病院に預けられて一人ぼっちのムー。 夜は睡眠薬で眠りにつくムー。 今は何を考え、何を思って生きているのかは、正直、分かりません。 でも、頑張って生きています。 でも、でも、ムーには失礼かもしれないけど、 久しぶりに会って、「かわいそう」だと思ってしまいました。 こんなに年をとって、家族に囲まれて生きているのは幸せなこと。 とくにクスリで延命してるワケではないし、 大きな病気をしているワケでもない。 でも、今、ムーのことを思うと、涙が出そうになります。 ムーが死ぬ時、私はそばにいてやれないでしょう。 老犬介護。 ペットロス。 私には心の準備なんて、とてもじゃないけど、 できません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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