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カテゴリ:ゆりな
離ればなれ。 もう今の病院のどこを探しても奇跡ちゃんはいません。 2640gで産まれ、生後2日で2304gに。 たった2日で体重の10%以上が減ってしまったのです。 50キロの人、2日で5キロ以上もダイエットできますか? 内臓がどこか狭くなってるとか、ねじれてるといけないから転院すると聞いた時。 救急車に一人で乗って行ってしまった時。 胸が張り裂けそうでした。 大声で泣きました。 救急車に乗る前、看護師さんが気をきかせて、奇跡ちゃんを抱かせてくれました。 初めて抱く奇跡ちゃん。 私が抱いた小さな命は、あまりに小さく、あまりに儚く、だけどしっかり生きていた。 腕の中の奇跡ちゃんはとても軽く、だけどその命はとても重かった。 最初はチャンだけが転院先の病院に検査結果を聞きに行くことになってたけど、一人で待ってるだけなんてとてもできないと思い、先生に何度もお願いしてなんとか外出許可をもらいました。 条件は、検査結果を聞いたらすぐに戻ってくること。 50分かけて奇跡ちゃんのいる病院へ。 車の中でも不安で不安で涙が止まらない。 お願い。助けて! 私の今までの悪い行いを全部謝るから、どうか助けて! 新生児集中治療室。 奇跡ちゃんはさらにチューブが増えていました。 点滴のチューブ、酸素を送るチューブ、心電図などなど。 その姿を見てまた涙。 何度も採血した手足からは血が滲んでいました。 あんな小さな体の奇跡ちゃんが、産まれてすぐに痛い苦しい思いを何度もしている。 あぁ、代わってやることができたら… 採血・採尿・レントゲンの検査結果は「初期嘔吐症」。 嘔吐する原因は、排便がうまくいかないとか、消化がうまくできないとか、さまざま。 とりあえずは大きな病気ではなく、手術の必要もないとのこと。 安心しました。 でも、1週間から10日は入院です。 あれだけ私に「泣くな。一番頑張ってるのは奇跡ちゃんだ」と言っていたチャンが、検査結果を聞いたとたん、いきなり大声で泣き始めました。 二人揃って大泣き。 何度も流産しかけたのに、それでも頑張って奇跡を起こしてくれた奇跡ちゃん。 奇跡的にこの世に産まれてきてくれた奇跡ちゃん。 そして今日また、奇跡を起こしてくれた奇跡ちゃん。 あぁ、あなたはいったい何度、奇跡を起こしてくれるの。 ありがとう、奇跡ちゃん。 頑張って生きてくれててありがとう。 私もあなたに負けないように頑張るからね。 会えないのは辛いけど、今の私にできることは、ちゃんと食べて、寝て、良質の母乳を奇跡ちゃんに届けること。 不思議なことに、帰りの車中、おっぱいがパンパンに張って痛くなりました。 看護師さんに搾乳してもらったら、あっという間に30ミリリットル。 初めてでこれだけ出れば優秀らしいです。 これを書いてる間にまた張ってきました。 またまた搾乳することができそうです。 飲んでくれるといいなぁ、奇跡ちゃん。 そうそう、奇跡ちゃんの名前は「ゆりなちゃん」です。 夏の花、“ユリ”を入れたくて。 チャンは平仮名で「ゆりな」がいいと言い(最初は「優梨夏」と言っていた)、私は「友り(←草冠に利)夏」がいいと言い、ずっと意見が割れていました。 一体いつ決まるのだろうと思っていたのですが、なんと今日の入院手続きの時にチャンが勝手に平仮名で「ゆりな」と書いていたのですよ! しょうがないなぁ… はじめまして、ゆりなです。 よろしくね。 長かった? 最後まで読んでくれてありがとう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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