今日は、青い青い空が広がっています。
雲ですら、おじゃまするのを遠慮しているみたいです。
私には、夢があります。
それは、太陽のような人になること。
どんなに凍てついた寒さも、太陽があらわれると
あたたかな大地になるように、
どんなに冷たかった風も、太陽があらわれると
爽やかな風になるように。
私が、病気でロボットのように倒れる前、
仕事以外にもいろんな出来事が次々と起こりました。
おせっかいな私は、しんどい、大変だと聞くと
友達も後輩のところにも、すぐに足を運びました。
しかし、人生は時に極寒のように凍てついた中に
突然人を放りだすことがあります。
そんな人たちが、たくさんいた時期でした。
リストカットを何度もしては、寂しい寂しいと
何度も電話をかけ続けてきた彼女。
二人姉妹の妹が突然、心の不調であばれてしまい入院。
その上に、家族が自ら命を絶ち、おばあちゃんまでもが
体調を崩して亡くなり、一人で全てを背負い込んで
苦しんでいたお姉ちゃん。
薬を飲んでは救急車で運ばれ、みんなに見放されかけた時
本当に薬を飲んで、「今から薬を飲みます」と言ったっきり、
携帯電話がつながらず、心配して家に駆けつけた彼女。
暗い部屋の中からは、ずっと私からの携帯の音が鳴り響いていました。
心配してアパート中を叩いて、大家さんから鍵を借りて開けたものの
真っ暗な部屋の中にはチェーンが。
急いで救急隊員を呼んで、切ってもらって中に入ると、
雑然とした部屋の中で、薬とお酒を飲んで意識を失っている彼女が。
翌朝早く、遠く離れた実家のお母さんを呼びました。
いつも家族の中で、コンプレックスを感じていた彼女は
お母さんと普通に話すこともできません。
お母さんに、私から、彼女のお母さんへの本当の思いを告げて、
2人ではできないからと説得されて3人で食事。
そしてお母さんにお願いして、一晩彼女の家に泊まってもらい、
部屋の掃除をしながら、いろんなことを話すことでき、
その後一気に二人の関係は安定して、彼女も元気になりました。
最後は、一番長く一緒に苦しんだ彼女の話。
お母さんが、ある日駆け落ちをして、娘のカードを作っては
勝手に使い込んでいました。
何とか二人ですんでいたアパートを見つけた時には
もぬけの殻で、その部屋から無数の彼女名義の高額のレシートが
残され、母親の日記が。
そこには恐ろしいばかりの彼女への憎悪の思いが書き込まれ、
ストーカーを雇って苦しめて楽しんでいたこと、
彼女に生命保険金をかけたことなどが書かれてありました。
命の危険にまで及んでいる、彼女を何とか助けたくて
私も必死で車で足を運び、夜中の電話に共に涙し、
励ましながら一緒に、いろんなカード関係の使用状況を
調べる機関に行ったり、弁護士や議員さんに相談したり、と
何とかしたい一心で、彼女の叫びを聞いていました。
その後自営業のお店をたたんだお父さんと妹と夜逃げをして
マンションへ。大切な愛犬は放すことに。
最後に撮った愛犬の写真は、悲しげな目でこちらを
見つめていました。
そして、事態は更に深刻になります。
その父と妹は、彼女の死にものぐるいのバイトのお金を
くすめるようになり、食べることにも事欠くありさま。
ひどいときには腐ったご飯に麦茶をかけて
食べていることもありました。
最後には、車を買うローンの名義を彼女の名前に
しそうな空気が感じ取られたので、急いで
彼女を私の近所のアパートに連れてきて、知り合い中から
家電を集め、母が洗濯をして、家でご飯を一緒に食べながら、
仕事を探して生活するようになりました。
思えば、ドラマや小説よりも、本当の人生の方が
もっと熾烈で、こんなに苦しいことはありません。
しかし、その彼女たちにもあれから、4年、5年、6年と
時がたちました。
一人は、リストカットをやめ、素敵なお嫁さんに。
一人は、妹もすっかりよくなって仕事に行くようになり、
キャリアウーマンとしてがんばるように。
お母さんと仲良くなった彼女も、薬を飲むことはなくなりました。
そして、最後の彼女。
何度も一緒に泣いて、苦しんで、大変だったけど、
1月、彼女は我が家に看護師学校の制服を着て、
素敵な女性になってあらわれました。
看護師の試験を受けに大阪に帰ってきた彼女は、
先日是非うちにきてほしいと請われて、
この春から正式に看護師として勤めることになりました。
これから一緒にもう一度、家族を探すことを約束しました。
みんないろいろあるけれど、ジェットコースターのように
大変だけど、上っていくジェットコースターから
見渡せば絶景の景色が広がっていて、ものすごい
勢いで落ちる時も、トンネルやいろんなことがある時も、
少し楽しめるように、ゴールに着いたとき、
あ~怖かったけど、楽しかった。
人生のゴールも同じかもしれません。
今まで、いっぱい泣いて苦しんだけど、楽しかった、幸せだった
そんな風に言える人生が待っている。
冬も必ず雪解けの春が来て、今、桜の木々が少しづつ
つぼみをふくらませ始めているように、
人生は波瀾万丈、だから本当の幸せが待っている、
そう信じて、これからも私はおせっかいかもしれないけれど
大きな大きな太陽のような人になれるように
閉じた心が大きく大きく開きますように・・・。
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