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「一瞬の風になれ」のドラマ化が決定した。 2007年本屋大賞受賞作で、12月から読み始め、昨日最後の3巻を読み終えた。 長編だけれど、全く長いと思わせない作品で、最後の3巻目は終わってしまうのが惜しくて、 ゆっくりとゴールした。 今日は、その書評。
物語は、高校で陸上を始めた新二、幼なじみの天才スプリンター連を中心に、 陸上部のチームメート、ライバルたち、兄や家族との3年間、 「光る走路」へ向かう軌跡が描かれる。
0.01秒を競い勝つのための長い長い努力と挑戦。 生まれ持った才能を持つ者への羨望と憧れ。 それでも「速く走りたい」 その心のままに走り続けるまっすぐな思い。 熱い、でも今時の高校生たちを、ちゃらんぽらんに見える顧問の先生が、 ありのままに受け入れ、誰よりも信じ抜く。 どこまでも孤独な一人の走り、がっちりと肩を組む友情のリレー。 人生も世界も、人とつながっていると信じ、つながっていくバトン。 そして、その先にどこまでも続く「光る走路」-。
清々しく爽やかで、一人一人の成長の姿に、手に汗握り、共に涙し、胸が熱くなる。 人との勝ち負けを超えて、自分を乗り越えることの喜びが、走るたびにあふれだす。
久しぶりにいい本を読んだ。 この年末年始は、私自身、心が、大きく前に進み始めるのを感じた。 人生は、挫折と成長の積み重ね。 焦らずいこう。じっくりといこう。 思う存分走れるようになるまで、私も今は力をつける時。
「一瞬の風になれ」手にする機会があれば、ぜひどうぞ。 風になりたくなること、まちがいなし! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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