|
カテゴリ:平和
昨日は、沖縄の戦没者慰霊の日でした。 久しぶりに真面目な内容で。長いのでお気をつけください・笑。
沖縄の歴史をゆがめる圧力が強くなってきていることを 去年の今頃、書きました。 実際に、沖縄に行って南部戦跡の津々浦々に足を運んだけれど、 米軍に追いつめられ、日本軍によって死んでいった 沖縄の過酷な歴史を目の当たりにしました。 悲しいけれど事実です。
南京大虐殺の歴史をゆがめる圧力が強くなってきています。 日本軍による残虐非道な振る舞いは、 (中国側の発表と人数の差があったとしても) 否定しきれない事実です。
ナチスのユダヤ人によるガス室での大量虐殺は、 消すことのできない事実です。 これが数年前、日本のある雑誌で、 ガス室などなかったという記事が特集されました。 (今も、ナチスの残党を追い続けるサイモンウィーゼンタールセンターの抗議により、 世界的な問題となり、廃刊になった。問題記事がそれ以外にも多すぎた)
学生時代から数年間、「関西学生サミット」というものを主催し、 学生への大々的な平和意識調査も行って、フォーラムを開催してきました。 大阪堺市の「平和人権子どもセンター」所長の吉岡数子さんを始め、 マスコミ最前線の人、大学教授といろいろな方を毎年お呼びし、 学生の真摯な研究発表とともに、 非常に示唆に富む内容で、考えることが多かったのですが、 歴史を消し、ねじ曲げようとする力が、 大きく働いてきている。 このことに危機感を持つ識者の方が多かったし、自分も学習を深める中で、 問題視するようになりました。その多くの人が指摘したのが、 「新しい歴史教科書をつくる会」(去年も書いた) ゴーマニズム宣言、扶桑社(産経系)、全部同じ系列。 沖縄も中国もナチスも、全部そんな歴史はなかった。 という発言をし、現実に影響しているのがこの関係の人たち。 別名をつけるなら、「戦争を積極的に容認、進める会」です。
私のおじいちゃんは、戦争中、中国の人を殺したそうです。 そのことを死ぬ晩年に母たちに話をしたそうです。 殺した側は、忘れたい。 そして話したがらないから、歴史は消えていく。 殺された側は、忘れられない。 そして話していくから、歴史は残っていく。
ドイツのバイツゼッカー大統領は、 「過去に目を閉ざす者は、現在に対しても盲目になる」と演説し、 加害責任に向き合い、被害国のポーランドやイスラエルと歴史認識のギャップを 埋めるために、共同の教科書作りまでやってきました。
過去の暗い歴史を忘れないことこそが、 明るい未来を開く礎になる。 沖縄戦没者慰霊の日を迎え、 多くの犠牲になった方々のご冥福を心から祈るとともに、 二度とこのような歴史を繰り返さない責任を 自分も持たなければと深く決意をしています。 大きな時代の流れに、流されてはいけない。 そのことを強く感じる日々です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[平和] カテゴリの最新記事
|