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ガソリン、コーヒー、焼酎…７月から恐怖の値上げ


　７月から恐怖の値上げラッシュが始まる。ガソリン価格やコーヒー、焼酎などの生活用品の価格が軒並上昇するだけでなく、住宅ローンの金利まで上がるのだ。６月の給料から実施された住民税増税で手取りが減ったサラリーマンには、一段と痛手になりそうだ。

　外回りの合間にちょっと一服、という人は要注意。レギュラーコーヒー最大手のＵＣＣ上島珈琲は７月１日から、直営喫茶店のコーヒー１杯３０円、コーヒー豆も１００グラムを３０円値上げする。コーヒー豆の価格が世界的に高騰しているためだ。

　レギュラーガソリンの平均店頭価格も７月前半から、現在の約１３８円から９カ月ぶりに１４０円台に上昇する見込みだ。休日にクルマで外出という人は早めに満タンにしておいた方がいいかもしれない。

　住宅ローン金利も７月２日から上昇する。三菱東京ＵＦＪ、みずほ、三井住友、りそなの大手４行は、固定型の金利を年０．１－０．２５％引き上げる。利用者の多い１０年物は三菱東京ＵＦＪが４．２０％、みずほは４．１５％、りそなは４．１０％、三井住友は年４．０５％とそろって４％台になる。

　夏休みに海外に行こうという人も負担が増える。全日空と日本航空は、国際線運賃に上乗せしている「燃油特別付加運賃」を３００－１０００円引き上げる。

　ヤケ酒をあおろうとしても値上げの魔の手は迫ってくる。九州の芋焼酎メーカーが酒税法改定を除くと１３年ぶりの大幅値上げを行う。「伊佐錦」や「霧島」「さつま島美人」などの有名ブランドの焼酎が、１．８リットル（アルコール２５度）あたり１００円強値上げされる。

　夕食や酒のつまみに使われる食用油やマヨネーズも１０％程度上がる。

　値上げの背景は、原油高や円安、ＢＲＩＣｓ諸国（ブラジル、ロシア、インド、中国）の需要拡大など。薄型テレビや携帯電話料金などは値下がりしているが、生活用品の値上げは、じわじわと家計を苦しめそうだ。




ZAKZAK 2007/07/02