|
テーマ:季節の行事(405)
カテゴリ:行ったトコ
緩みまくった性根と肉体をリアルに極限状態に追い込む行事。それが年末の武蔵御岳神社詣でである。武蔵御岳神社は奥多摩方面にあるため、6時頃までに帰ってこようとすると朝早く家を出る必要がある。なので3時間の睡眠を取った後、朝4時過ぎに家を出て、厳寒の中を千葉駅まで1時間ほど歩かねばならぬ。そして東京、青梅と電車を乗り換えたら、御嶽駅からバスでケーブルカーの駅まで行く。バス停からケーブルカーの駅までは、無慈悲な斜度の坂道を200mほど歩かないといけない。まずここで息が切れる。体力と持久力のなさが露呈する。
ケーブル下バス停から見た滝本駅方面 posted by (C)どす恋 首尾良くケーブルカーに乗り、御岳山駅へ到着した後、武蔵御岳神社の本殿を目指すのだが、緩やかなアップダウンの道を10分ほど進むと、ケーブルカーの駅までの坂の斜度を更に10度足した位の坂道が続き、神代ケヤキの坂道の下で体力が底をつく。坂道がスゴいのと、朝の清掃に使うエンジンブロワーのオイル混じりの排気ガスと塵が襲ってくるので、息苦しさが倍加されるのだ。 そして息切れと共に、日頃家でたっぷりと甘やかされた太股が上がらなくなる。日に当たってもろくなった輪ゴムの如くの筋肉である。ぶちぶちと切れつつあるのがわかる。糸が切れた操り人形のような姿勢で休憩してから神代ケヤキの坂道を喘ぎつつ上り、登ったところで再び体力切れ。売店が続く坂道をゆるゆると登ると、神社へと続く参道のつづら折りの階段が現れる。永遠に続くかと思われる階段を休みつつ喘ぎつつ登っていく脇を、小学生連れの若いお父さんが元気よく登っていく。「歩けるのも今のうちだよ」という呪詛がうっかり口から漏れそうになるのを抑えつつ階段を上り、ようやく本殿へと続く階段が見えるが、実は突き当たりを右に行くと最後の長い階段があるので、ここで心が砕かれる。ちなみに御岳山駅から武蔵御岳神社までの標高差は100m近くある。 武蔵御岳神社本殿へ続く階段 posted by (C)どす恋 絞りかすのような状態で本殿へ詣でた後、奥ノ院へ行けるかどうか体に聞いてみると、「行けるわけないでしょ。膝に痛みもあるのに」と抗議を受ける。確かに歩く毎に膝に痛みは走るが、奥ノ院へ行くことが、2022年を生き延びる為の精神力と気力を証明するためのものなので、嫌がる体を無視して参道脇の山道を下り、奥ノ院ー鍋割山縦走路へ。二足歩行ではとてもムリな、三点確保か四点確保で進む必要があるので、岩や木の根をつかむ為のグローブを使って登るが、筆舌に尽くせぬほどキツイ。マスクをしたままだと死ぬかもなので、ノーマスクで進む。すぐに太股が限界を迎えるので、10歩進んで30秒休憩し、また10歩進んでは30秒休憩しながら進む。「こんなことなら10キロほど体重を減らせば良かった」とできもせぬ事を考え、「今ここで戻っても誰も責めないよ」と言う自分自身が吐く悪魔のささやきが聞こえてくる。 「ジョジョ」のカーズじゃないけど「考えるのをやめ」ないと進めないので、10歩進んで30秒停止し、10歩進んで30秒停止するというTVゲームのザコキャラのような動きで高度をこなし、登り始めてから37分後にようやく男具那社前の階段に到着。 男具那社へ続く石階段 posted by (C)どす恋 そして脇の山道を最後の力を振り絞って登り、奥ノ院峰へ到着した。標高は1097m。武蔵御岳神社本殿の標高が929mあるので、単純に引き算すると168m差だけど、一度本殿から50m下って、そこから更に20mは下りているので、200m以上の標高差を登ったことになる。 御岳山_奥ノ院(2021年12月) posted by (C)どす恋 帰り道は膝と足下に気をつけながらそろそろと山道を下り、御岳山駅までの坂道を喘ぎつつ進み、発車寸前のケーブルカーに乗って麓の滝本駅へ。お昼に御嶽駅近くの玉川屋でもりそばと山女の塩焼きを頂いて、ようやく一息つく。 玉川屋_もりそばと山女の塩焼き posted by (C)どす恋 来年はもう少しラクに登りたいので、体重落とすか何とか考えねば。(←去年もそう考えただけで終わった) 今日の空間線量値は以下の通り。 0.06μシーベルト/時(AM4時半) 0.07μシーベルト/時(PM5時半)ピーク値0.10μシーベルト/時 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.12.29 21:47:51
コメント(0) | コメントを書く
[行ったトコ] カテゴリの最新記事
|