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2019年04月08日
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カテゴリ:山口素堂資料室

去来抄に見る山口素堂

   

向井去来著

 

今年素堂子、洛の人に傳へて曰、蕉翁の遺風天下に満て漸々變ずべき時いたれり。

 吾とこゝろざしを同じうして、我と吟會して、一ツの新風を興行せんとなり。

 

 去来答云、

先生の言かたじけなく悦び侍る。予も兼而此思ひなきにもあらず。

幸に先生をうしろだてとし、二三の新風を起さば、おそらくは一度天下の人をおどろかせん。

 しかれど、世波、老の波、日々うちかさなり、今は風雅に遊ぶべきいとまもなければ、

唯御残多おもひ侍るのみと申素堂子は先師の古友にして博覧賢才の人なりければ、

世に俳名高し。近来此道うちすさみ給ふといへども、

又いかなる風流を吐出されんものをと、いと本意なき事なり。 

  

行ずして見五湖烹蠣の音を聞                素堂(烹蠣…いりがき)

   なき人の小袖もいまや土用ぼし              芭蕉

 

  素堂子の句は深川芭蕉庵におくり給ふ句なり。

先師の句は予が妹の身まかりける頃、美濃の国より贈給ふ句なり。

ともに其事をいちなむたゞ中に来れり。

此頃ある集(異本 古蔵集)見るに、

先師の事ども書ちらしたるかたはしに、素堂子の句をあげ、

いり蠣のたゞ中に来ることをもて、名人達人と誉られたり。云々

 






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最終更新日  2021年04月26日 18時12分38秒
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