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2019年04月08日
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カテゴリ:山梨の歴史資料室

 

甲府市横根町・桜井町

 

大山沢川の扇状地扇端部から十郎川の沖積地に位置する奈良・平安時代を主体とした土師器生産に関係した集落跡。昭和50年(1975)と同57年、平成6年(1994)に発掘調査が行われている。昭和50年の調査では土師器集積遺構やV字溝が検出された。とくに多量の土師器と生焼成上器の出⊥から、土師器の生産遺跡であることが判明した。同57年の調査では土師器集積遺構と河川跡が発見されている。河川跡の多量に廃棄された土師

器や木製品のなかから「甲斐国山梨郡表門」と刻書された土師器皿が出土したことは注目される。その整形手法より9世紀末から10世紀初頭の時期に比定され、県内で最古の国・郡・郷の地名の記された資料である。またこの土器が当遺跡で製作され、不良品として廃棄されたことから、刻書の文字もこの地で書かれ、当地域一帯が「和名抄」に記載された山梨郡表門(うわど)郷であることが明らかにされた。「和名抄」記載の郷名がその推定地から出土した点で、文献史料と考古資料の一致したきわめて貴重な例である。平成6年の調査では竪穴住居跡・掘立柱建物跡・溝状遺構・水田状遺構・土器埋納遺構などが検出さ

れた。

掘立柱建物跡は土器製作にかかわる工房跡の可能性も指摘されている。当地域一帯は良質の粘土の産地でもあり九古代の瓦窯跡関係の遺跡にも近撞していることから、甲斐型土器を中心とする土器生産体制を究明するうえで重要な遺跡である。

 






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最終更新日  2021年04月26日 17時51分58秒
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