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2019年04月14日
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芭蕉、「奥の細道」の旅へ。素堂送別の詞。

 

夏初松島自清幽  

雲外杜鵑声未同

眺望洗心都似水  

可隣蒼翠対青眸

送芭蕉翁、

西上人のその如月は法けつたれば我願にあらず、

ねがはくば花のかげより松のかげ、

春はいつの春にても我ともなふ時

松島の松かげに春死なん

 

芭蕉、

予は口をとぢて眠らんとしていねられず、

舊庵をわかるゝ時、素堂松島の詩あり、

原安適松がうらしまの和歌を贈らる。

袋を解てこよひの友とす。

且杉風・濁子が発句あり。

 

〔素堂余話〕

『俳諧芭蕉談』(文曉稿著)享和二年(1802)

 

素堂云、

予貫之が土佐日記を好てよむ。

其古雅なる事、源氏・伊勢の右に出ず、

今人是を稱なり、

今奥の細道を見侍るに、

其文勢土佐日記に相似たり。

翁も好み給にやと。

翁たゞ笑ひ給へり。とある。

 

『奥の細道解』(後素堂-馬場錦江)天明七年(1787)

(巻末)

さて、この紀行は、芭蕉の翁、一生の紀行、品々あるか中に、

此紀行はみつからもいみしと思われけるにや、

後世の褒貶をも恐れて、予か先師葛飾の隠士、素堂へ相談有りて、

文章とゝのをりけれは、素龍といふものに浄書せさせて、小冊子となし、

外題は自筆に書て、生涯頭陀袋に納めて、

明暮玩弄秘蔵せられけると云傳ふ。

されは、後人滑稽の道に志す人に、

おろそかにして見へきものにはあらすといふべし。

 

とあり、芭蕉が親友素堂に相談した事実を記録している。

この文は、素堂の門流のかいたものであり、

且つ素龍清書本の體裁をそのまま承知している點からも信頼しうると思う。

云々。 (『芭蕉研究』杉浦正一郎氏著)

 

芭蕉、『奥の細道』巻頭

 

月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。

舟の上に生涯を浮かべ、

馬の口とらえて老をむかふる物は、日々旅にして旅を栖とす。

古人も多く旅に死せるあり。

予もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて漂泊の思ひやまず。

海濱にさすらへ、去年の秋江上の破屋に蜘の古巣をはらひて、

やゝ年も暮、春立る霞の空に白川の關こえんと、

そゞろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて、

取もの手につかず、もゝ引きの破をつゞり、笠の緒付かえて、

三星に灸すゆるより、松嶋の月先心にかゝりて、

作る方は人に譲り杉風が別墅に移るに、

草の戸も住替る代ぞひなの家

面八句を庵の柱に懸置、禰生も末の七日、明ぼのゝ空朧々として、

月は在明にて光おさまれる物から、不二の峯幽にみえて、

上野、谷中の花の梢又いつかはと心ぼそし。

むつまじきかぎりは、宵よりつどひて舟に乗て送る。

千じゅと云所にて、舟をあがれば、前途三千里のおもひ胸にふさがりて、

行春や鳥啼魚の目は泪        (以下略)

 






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最終更新日  2021年04月25日 15時44分12秒
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