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2019年04月17日
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カテゴリ:山口素堂資料室

 素堂 閏五月、『炭俵』発句二入集。野波・孤屋・利牛編。
 

元禄7年 1694  53才

 

むめがゝにのつと日の出る山路かな  芭蕉
 蓬莱に聞ばや伊勢の初便        同
 みちのくのけふ關越ん筥の海老    杉風
 春や祝ふ丹波の鹿も歸とて      去来
 喰つみや木曾のにほひの檜物     岱水
 猶いきれ門徒坊主の水祝ひ      沾圃
 東雲やまいら戸はづすかざり松    濁子
 目下にも中の詞や年の時宜      孤屋
 長松が親の名で来る御慶哉      野坡
   夏の部発句
 髭宗祇池に蓮ある心かな       素堂
 三日月の隠にてすゞむ哀かな      同

『炭俵』

芭蕉が江戸深川の草庵で冬の夜に、肖柏のくぬぎ炭の歌を誦して「炭だはらといへるは誹也けり」に基づく。
 

野波

 寛文二年(1662)生、~元文五年(1740)歿。年七十九才。
  越前国福井の生まれ。越後屋両替店の手代(番頭)、元禄以後は其角の指導を受け、俳諧師として生涯を過ごした。

元禄六年芭蕉に師事して教えを受けた。この頃の垣の結ひ目や初しぐれ(『続猿蓑』)
 孤屋

生没年不詳。貞享三年(1686)~元禄十五年(1702)にかけて活動。通称小泉小兵衛。

江戸駿河町越後屋の手代(番頭か)
   こほろぎや箸で追やる膳の上(『すみだはら』)
 利牛

生没年不詳。元禄六年(1693)~宝永五年(1708)前後に活動。
  江戸駿河町越後屋の手代(番頭か)
   子は裸父はててれで早苗舟(『すみだはら』)

 *  素堂 『蘆分舟』入集。不角編。素翁序(素堂)
  五月あめ晴過る比蘆分舟をさしよせて、
  江の扉たゝく人有。この舟や難波の春
  を始めて玉江のあしの夏狩りものせて
  是をおもしとせず。尚しほれ戸のから
  びたるも一ふしあるはそれすてめや。
  しばしかたらひて手をわかつとき
   鳩の巣や帰る目路成芦のひま      素堂   
   春もはや山吹しろく苣苦し        々   






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最終更新日  2021年04月25日 11時40分24秒
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