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山梨県歴史文学館 山口素堂とともに

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2019年04月17日
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〔素堂余話〕 「芭蕉と中国文学」〔五山の遺産と平安朝の遺産〕 神田秀夫氏著
 

 (前略)芭蕉の読んだ漢漢籍には二つの系統がある。

一つは「白氏文集」の蒙求のような、平安朝の昔から読まれて来たもので、

この方は多分、北村季吟から承け継いだものであろう。

他の一つは杜詩のような、五山文学の時代から読まれだしたもので、

この方は多分、山口素堂から啓蒙されたものであろう。  (中略)
 そこで想像ではあるが、芭蕉に杜詩や東坡・山谷を読ませたり、

荘子の思想を滲透させたりした源流は山口素堂にあるのでなかろうか。

もちろん素堂だって信章の時代は、

桃青時代の芭蕉とともに『江戸両吟』『江戸三吟』と談林風に遊んだわけで、

当時は彼も「古文眞寶氣のつまる秋」と附けていた(『両吟』)のだが、

芭蕉が深川に移って以後、彼のために、あの四山の瓢銘を作ったり、

蓑虫の説をなしたりした「隠士素翁」は、わずか二歳の年長であるが、

芭蕉より早く唐宋詩文の世界に深入りしていたらしく見えるからである。

その意味では、

この稿の主題「芭蕉と唐宋詩文との交渉」も、「芭蕉と素堂の交渉」と改めるべきかもしれない。

(『日本古典鑑賞講座』井本農一氏編)

  『奥のほそ道解』 後素堂(馬場錦江)著、天明七年(1786)成。
  (前略)さてこの紀行は、芭蕉の翁、一生の紀行、品々ある中に、

この紀行はみつからもいみしと思われけるにや、

後世の褒貶をも恐れて、予か先師葛飾の隠士素堂へも相談有りて、

文章とゝのをりければ、素龍といふものに浄書させて、

小冊子となし、外題は自筆に書て、生涯頭陀袋に納めて、

明暮玩弄秘蔵せられけると云傳ふ。云々

 〔素堂余話〕『桃三代』…宗端の序文中に
   素嵐杉隣の四哲は世に江戸の四大家と尊んで、云々
  素(素堂)・嵐(嵐雪)・杉(杉風)・隣(桃隣)






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最終更新日  2021年04月25日 11時35分10秒
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