カテゴリ:山梨の歴史資料室
山梨を知る 愛染明王像一放光寺
山梨百科事典 山梨日日新聞社刊
愛染明王(あいぜんみょうおう)
愛欲をはじめすべての欲望にとらわれ染まる衆生を浄化解脱させる明王で、 特に真言宗で信仰される。 形像は少なく、山梨県では塩山藤木の放光寺の愛染明王座像(重安文化財)が代表的なもの。 座高は97㎝、獅子(しし)冠をいただき、三目六腎(ぴ)のヒノキ材彩色像で、 藤原(969-1068年)末期の作と推定。 特に天弓愛染といわれ形が珍しい。 中世には愛染・不動自体の両頭(りょうず)愛染がある。 国界不二の思想を象徴したもので戦国期(1467-1568年)の武将が信仰しており、 高野山成慶院に奉納されている武田逍遥軒筆の不動愛染図は、その両頭愛染である。 <清雲俊元氏著> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年04月25日 11時18分03秒
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