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山梨県歴史文学館 山口素堂とともに

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2019年04月20日
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俗信〔予兆〕

 

一、 自然現象に関するもの。

 

八十八夜の別れ霜。(いよいよ田んぼが忙しくなる)自須下。

夕立は馬の背を分ける。(「こちらが降っていたと思ったらあちらも雨」というように天気の急変を意味する)白須下。

夕方の虻は百日照る。竹字。朝の虻はその日のうちに雨が降る。竹字。

諏訪口が明るければ明日は晴れ。白須下・白須上。

諏訪口が曇れば明日は天気がまずい。白須下。

諏訪口に赤い雲が出ると天気になる。荒田。

はだ寒い風が吹けば雪か雨が降る。自須下。

南風はフッコミ風で天気が悪くなる。下教来石・上教来石。

八ヶ岳に雲が尾を引くと雨が降る。前沢・竹宇。

八ヶ岳に帯雲・ヘピ雲が通ると天気が変わり、雨が降る。

「ヘビ雲が通るから、今度降るぞ」と言う。前沢。

八ヶ岳に横雲がかかると雨が降る。下教来石・上教来石。

八ヶ岳の棚雲がきれいに抜けると晴れるが、散ると雨になる。白須下。

八ヶ岳に雲がかかると風が吹く。前沢。

八ヶ岳に東の方から帯雲が出て、その雲が上の方に行けぱ行くほど天気が早く崩れる。下教来石。

山にトウシビ(山すそに陽が当った状態)が出ると雨が降る。台ケ原

駒ヶ岳に雲がかかると雨が降る。台ケ原。

駒ク岳にアラシ(白い雲またぱ霧)がたてば寒くなる。前沢。

雨が降った後は風が強い。上教来石。

大きい雲がかかると天気が変わる。上教来石。

雲が北へ行けば雨が降る。下教来石。

雲が南へ行けば晴れる。下教来石。

横手の中山に雲がかかると雨が降る。上教来石。

ワデの方の空が真黒に曇ってくると夕立になる。上教来石。

三目月のケンが高いとその年は米の値段が上がる。上教来石。

月がカサをかぶると雨か降る。竹宇。

月が赤いと晴れる。上教来石。

月のカサの中に星があるとその星の数だけ晴れの日が続く。自須上。

雨が大坊の山から尾白川を越して来る年はダイコソがよくでさる。前沢。

二百十日に青田なし。竹字。

川の水が多い年は豊作になる。竹字。

竹の花が咲くとその年は不作になる。荒田

 

二、 動物に関するもの。

 

ネコが顔を洗う(なでる)と雨が降る。台ク原・白須下・前沢。

ネコが耳をこすると雨が降る。竹字。

カラスの鳴き方が悪いと人が死ぬ。台ヶ原・白須上・下教来石。

カラスの鳴き方が悪いとよくない事が起こる。白須下・前沢・竹宇・鳥原・上教来石。

カラスの鳴きを聞くと悪い事がある。鳥原。

カラスが鳴くのは不吉。自須下。

カラスが鳴くと誰かに不吉在事が起こるかまたは葬式が出る。竹字。

ヒトクチカラスが鳴けば葬式がある。白須下。

寺の木でカラスが「カアー」と鳴くと人が死ぬ。台ヶ原。

スズメが群れをなして鳴くと雨が降る。白須下・前沢。

ツバメが低く飛ぶと雨が降る。下教来石。

トソビか輸をかいて「ピー」と鳴くと晴れる。下教来石。

尾長鳥・カッコーが鳴くと雨が降る。白須下。

ギャアギャア鳥(尾長鳥)が鳴くと雨が降る。前沢・鳥原。

ハチの巣が低い所にできるとよい天気が続く。自須下。

ハチの巣が高い所にできると雨が降る。白須下。

ヘビがとぐろを巻いているのを見るとよい事かある。鳥原。

幾匹もヘビがいると縁起がよい。竹字。錦ヘビを見ると金がた重る。竹宇。

ヘビが蔵に入ると金が残る荒田。

ヘビ革のサイフを持っていると金がた重る。竹字。

ヘビが寄ってくるのを見ると運がよい。竹宇。

ヘビに横切られると不吉。白須下。

ヤマカカシの皮をはぐとき、汁が目に入ると目かつぶれる。竹字。

朝グモはよい。竹字。晩のク毛は殺した方かよい。竹字。

カェルが鳴くと雨が降る。下教来石」。

イモリに食いつかれたら雷が鳴らないととれない。前沢

 

三、夢に関するもの。

ヘビの夢を見ると金が入る。台ヶ原・竹字・鳥原。

白ヘビの夢はよい事がある。白須下。

ヘビの夢を見ると稗参りしなければ庄らない。台ヶ原・鳥原。

ヘビの夢を見たら墓参りをした方がよい。白須下。

川の中に入って魚を採る夢はよくない。台ヶ原。

大水や川の流れの夢はよい事がなく、けが人や死人が出る。白須上。

洪水の夢は火事がある。白須下。火事の夢はよい事がある。白須下

火事の夢は洪水になる。田植えの夢は気をつけなければならない。

朝の夢は正夢。死んだ夢は長生きをする。めでたい夢を見ると災難がある。

 

四、その他。

夜、口笛を吹くとどろぼうが入る。

下駄の鼻緒が切れると心配事が起こる。白須下白須上竹宇

〔禁忌〕・屋敷内に入ったヘビを殺してはいけない。白須下・前沢。

戸間口の敷居を踏んではいけない。下教来石。

六月の午の日に田植えをしてはいけない。(その家に不幸が起るから)台ヶ原・白須下・下教来石。

±用の丑の日に田の草取りをしてはいけない。白須下。

元旦には福の神が逃げるので、掃いたり、拭いたりしてはいけない。下教来石。

七日の日に旅立ってはいけない。大武川。

赤口の目には買い物をしてはいけない。(品物が途中で壊れるから)下教来石。

昨年のカボチャは食べてはいけない。自須下

カボチャと魚は食べるとライ病になる。竹宇。

落ちている櫛を拾ってはいけない。白須下。旅先で櫛を拾ってはいけない。(苦を拾うため)白須下

他家の葬式の帰りに自分の家の墓を参ってはいけない。山口

葬式があった次の年はブクといって神さんを祀ることは一年くらい行ってはいけない。

夜爪を切ると親の死に目に会えない。

夜爪を切ると思う事がかなわない。

桑の木は杖にしてはいけない。(葬式の時に杖にする)

火事の方角を向いてオシッコをしてはいけない。

機織りの道具を燃やすとその家に気違いがでる。

朝、出かけに針を使ってはいけない。

種類の別な作物を一緒に作ってはいけない。

神棚を作るとき、カンナをかけてはいけない。

 

民問医療

〔薬物〕〈火傷〉。

キュウリの水をつける。下教来石。

キュウリの種のドロドロしたところをつけ、いぶし、味噌をつける。大武川。

早く冷やすために味噌をつける。自須下。

便所の汚物を取り、それを布に包んで汁を出してこすると、きれいに跡も消えて治る。前沢。

オシッコの中にすぐ入れる。下教来石。

ジャガイモをすってつける。竹字・下教来石〈腹痛〉。

ゲソノシヨウコ・トウヤク・タカトノザを干して煎じて飲む。白須下・竹字。

オウレン・セソブリ・トウヤク・ドクダミ・リンドゥが効く。白須下。

ゲンノショウコとウコン・オウレンを夏の土用の日に乾燥させて煎じて飲む。竹宇〈胃病〉。

タンポポを根から取り、干して煎じて飲む。台ヶ原。

ゲソノショウコを煎じて飲む。白須下。

胃のもたれたときはダイコン下ろしがよい。白須下・前沢・

タラの根を干して煎じて飲む。前沢。

センブリを乾燥させて飲む。下教来石〈歯痛〉。

梅干をかんでいると治る。白須下。

梅干・笹の葉を焼いて赤い水を出し、それを塗る。白須下〈解熱〉。

ハコベを手拭いの問に入れ、額につける。台ヶ原。

ハコベを煎じて飲む。竹宇。

センブリぱ熱さましに効く。台ヶ原。

牛の角・ミミズを煎じて飲む。台ヶ原・下教来石・

ヘビイチゴの焼酎漬がよい。白須下・

ユキノシタを塩でもんで汁を飲ませる。竹宇。

ゲンノショウコ・ドクダミを煎じて飲む。荒田〈風邪〉。

梅干を焼いて熱湯を注いで飲む。白須下。

青梅の種の中の汁を飲む。前沢

干しシイタケがよい。〈癌〉。

サルノコシカケを煎じて飲む。・

しシイタケがよい。〈かぶれ〉。

ウルシにかぶれたときはカニをつぶしてくるんでつける。〈血止め〉。

モチ草をもんでつける。

血止め草をニ三枚重ねて張る。

フキノトウの茎の汁をつける。〈打ち身・ねんざ〉

ドクダミをすりつぶし塗る。

酢と小麦粉をねったものを患部にのせる

マムシ酒を患部に塗る。〈切り傷〉・

フキの葉の筋をもんで汁をかける。

マムシの焼酎漬がよい。

ユキノシタをあぶって皮を一枚はいで張る。

ドクダミをすりつぶして張る。

モチ草を揉んで張る。〈毒消し〉

ドクダミを張る。桜の皮を煎じて飲む。〈冷やし薬〉竹字

ハコベを塩でもみ、患部に当てる。前沢。

キワダを乾燥させ用いる。下教来石。

ヘビイチゴを焼酎漬にして用いる。下教来石〈その他〉。

ビワの葉を煎じて飲むと神経痛に効く。白須下。

ザクロの根は肺病によい。白須下。

カラスウリの汁をつけるとしもやけによい。前沢

オシロイバナをすりつぶし、その汁をつけるとたむしによい。前沢。

ナメクジはんそくの薬。竹宇。

 

(まじない〕〈ものもらい〉

着物の裾をなめて目を三回こする。白須下。

ワラを目の前でしぼる真似をする。白須下

櫛をあぶってこする。竹字。

ヘソに塩をすりこむ。・竹宇〈イボ〉

盆送りをして川に流したナスを拾ってきて、それをすりつける。自須下。

茄子馬を茹でてから土の中に埋める。それが腐るころイボはとれる。前沢。

カイコの絹糸を巻いてイボをとると、きれいにとれる。前沢。

イボイシという穴のあいた石にたまった水を塗るととれる。竹字

〈中風〉

アカザの木で杖をつくり、それを持って歩くと中風にかからなくなる。前沢。

十月二二日にカボチャを食べると中風にならない。竹宇〈その他〉。

足がしびれたとき、額につばをつけたり、眉に三回つける。台ヶ原・竹宇

虎石に茶を三つ紙に包んであげるとのどが痛まない。台ヶ原。

夜、梅を食べると人前に出て赤い顔になる。白須上。

新聞紙を湿らせ、器に入れ火をつける。そのとき落ちた汁をつけると歯痛によい。前沢

悪夢をみたとき、

「悪夢をみたか枕の下の玉手箱、開けて見たらば何もない。アビラウソケンソワカ」

と唱え枕を持ち上げ、三回息をして寝返りすると悪魔が退散する。前沢。

馬の疫病を払うとき、馬の体をワラで拭いて、

南の方角にある桃の木の枝を切ってその枝で馬をなで、その枝を捨てるとよい。前沢。

キツネに化かされたと思ったら、キセルに火をつけしゃがんで喫うとよい。

嘘を言づたり、聞いたりしたときは、眉につばをつける。竹宇。

ヘビは線香をたてると逃げる。荒田






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最終更新日  2021年04月25日 06時48分57秒
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