カテゴリ:古代御牧資料室
甲斐の駒・黒駒
○ 八月相坂の国の関に駒むかふる人あり むさしのゝ駒迎にや関山 かひよりこへてけさをきつらん 『源順集』類従群集。巻第二百四十九 ○ 信濃路のかたへ里馬引たかへたるを 源順-延喜十一年(911)~永観元年(983) さもこそは其名もしらね信濃ちょ 引たかへたるかひの黒駒 『明日香井和歌集』類従群集。巻第二百四十二 藤原雅経家集 【成立-永仁二年(1209)完成】 ○ 春 駒(1190) 小笠はらやけのゝ薄つのくめは すゝろにまかふかひの黒駒 『俊成卿五社百首』類集群従。 巻第百七十六俊成-永久二年(1114)~元久元年(1204) ○ 駒 迎 相坂の関の杉村木くらきに まきれやすらんかひの黒駒 『夫木集』 ○ 春 駒 小笠原すくろにやくる下草に なつまつあるゝ鶴のふちのこま 『堀川院御時百首和歌』春類集群従。巻第 ○ 秋 あふ坂の杉間もりくる月ゆへに おふちに見ゆるかひの黒駒 『正治二年院御百首』上 ○ 題しらず 不知読人 とし毎にかひの黒駒ひきつれて のりていさむる春日野の原 『南都名所記』 ○ 日本名所千句 宗祇法師 『宗祇法師連歌百韻』 浜松の里は下葉に埋もれて しはしひかふるくろ駒のやま 宗祇-応永二十八年(1421)~文亀二年(1502) ○ 題しらず 不知読人 わかゞへる道の黒駒あらば きみは来すともおのれいなゝけ 『拾遺集』【成立-寛弘三年(1006)頃】 ○ 引かへてなつけむ駒の綱たえに いかゝのかひの人はみるへき 『相模集』 相模-生没不詳、康平四年(1061)頃没か。 ○ 甲斐の国河口といふ所にとまりて曙ふかく御坂をこえて 甲府につくその道に黒駒といふ所あり ときのとき出へきさいをまつ一首 あへてふるまふかひの黒駒 細川玄旨 『東国陣道記』七月十六日の項 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年04月24日 07時17分38秒
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