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2019年04月29日
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千野貴通(真道)の歌碑 大泉村西井出

『甲州の文学碑』奥山正則氏著 一部加筆
大泉村の西井出にある
 
 霜阿ら連み雪の中ゆ咲梅乃者那(はな)の故ころ乎知頬人や誰 
雪中能寒梅といへること    越 真道
 
 この歌碑は北巨摩郡大泉村西井出、下井出バス停前に、真道の顕彰碑と並んで建てられている。「者邪」は「はな」と読む。
 「大泉村の文学碑めぐり」に、
「貴通は天保元年(一八三〇) 十二月二十二日、下井出に生まれ、資性俊敏、長ずるに及んで神官として八ヶ岳神社などの祭北を司り、或は首長となり村治に貢献すると共に、医術開業、済生に努め、また短歌・俳句の宗
匠として遠近に知られ文人画をよくされた。
まことに医神両全・祭政一致の村づくりを行うと共に、郷党教化の中心となり、郷土文化の興隆に尽された碩学の人であった。明治三十九年(一九〇六)四月二十三日没す。享年七十六歳。
この歌は真道翁の遺詠であり、昭和四十年十一月二十八日、顕彰碑と共に、この歌碑の除幕式が盛大に行われた」
と話されている。
 千野真道翁顕彰碑の「医神両全」の篆額は天野久山梨県知事、撰文は呟瀬久忠厚生大臣、三井源治謹書である。その一節に
「翁は長じて国学を下総国古河藩士堀秀成に学び、漢学は信濃国諏訪山崎玄生に師事し、更に医学を同国小諸藩医加川謙助に学ぶ。
嘉永二年軽井沢にて医術開業三箇年、嘉永五年に帰郷開業、済生に努む。明治九年教導職に補せられ、安都玉、熱見、大泉各諏訪神社の雨宮となり(中略)明治十九年三月、山梨県下に下付された内外科医術開業許可証を諦観し内務脚山県有朋より免状を授与された」とある。
 さて、風雪に耐えて咲く梅は、まことに凛々(りり)しく、また、楚々として気品のあるものであるが、歌意も「梅のこの気高い、純粋無垢の心をおのれの心としたいものだ」という意であろう。「生活歳時記」(三宝出版)に「百花に先んじて、残雪溶けやらぬ山野に、高い香気を放って咲く」と出ている。





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最終更新日  2021年04月23日 06時10分13秒
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