カテゴリ:北杜市歴史文学資料室
北巨摩地方の訛音・方言
引用資料(『北巨摩郡誌』大正四年刊)
引用資料(『甲州方言』深沢泉氏著。
昭和54年刊)
(筆者…一部改変)
(含む、山梨県内の訛音・方言) ◆さきね(先刻) ◆さけくれぇ(酔漢) ◆さっき(先刻) ◆さんぞうべぇ(三倍) 《し》 ◆しかんぼう(鹿) ◆じくなし(ずくなし/努力しない人) ◆しちょ(するな) ◆しっこ(子供の小便) ◆しなんだれ(毛虫など) ◆しみったれ(出し惜しみる人) ◆しものした(晩秋蚕) ◆しゃつら(顔) ◆しゃらきたねぇ(きたない) ◆しゃがむ(蹲む) ◆じゃくろ(ざくろ) ◆しょく(つくえ) ◆じょうり(草履) ◆しょうづける(懲らしめる) ◆じょうぐち(玄関先) ◆しょじくれる(執拗) ◆じょける(戯れる) ◆じゅつけぇ(両手効き) ◆じゃんこ(天然痘の痕) ◆しらばっくれる(とぼける) ◆しろ(しなさい) ◆しわい(強情) ◆しんしょう(身代) 《す》 ◆すえる(饐える) ◆すかんぴん(金銭が無い) ◆ずくなし(意気地なし) ◆すげぇ(凄い) ◆ずうてぇ(身体) ◆すっぽこ(筒袖) ◆すっぺい(酸っぱい) ◆すっぱらう(剃り払う) すっちょねぇ(不愛想) ◆ずっこける(転ぶ) ◆すべっけぃ・すべっこい(滑る) ◆すぼくれ・しょぼくれ(気落ちする) 《せ》 ◆せえだいも(馬鈴薯) ◆せえもん(祭文) ◆せぇ(~すら) ◆せっかち(性急) ◆せっこむ(急ぐ) ◆せっせと(手際よく) ◆せっこうをかける(急がせる) 《そ》 ◆ぞうさもねぇ(容易) ◆ぞうやく(牝馬) ◆ぞぜえる(我がまま) ◆そそ(裾) ◆そのいちら(そのまま) ◆そぞしい(涼しい) ◆そっくら(瓜二つ) ◆そっけねぇ(無味) ◆そぶつ(冬着) ◆そろす(揃える) ◆そんじょそれ(何それがし) ◆ぞんぜえる・ぞぜえる(無体にする・好い加減な様) ◆そんねぇに(その位) ◆そんじゃあ(それならば) ◆ぞんげい(存外・思いの他) 《た》 ◆たかつんぼぅ(竹筒) ◆だっちゃあねぇ(どうでもいい) ◆たぼこ(たばこ) ◆たのき(たぬき) ◆たんぽ(たもと/袂) ◆だらけ(一面に) 《ち》 ◆ちく(拳骨) ◆ちぎ(大秤) ◆見ちょ(みるな) ◆じんじんかき(焼く柿) ◆ちゃっくい(ずるい) ◆じっとうばっとう(かたつむり) ◆ちそっぱ(ちその葉) ◆ちっくい(ちいさい) ◆ちっと(すこし) ◆ちび(小さい人) ◆ちゃりる・じゃれる(戯れる) 《つ》 ◆づうづうしい(厚顔) ◆つおい(強い) ◆つくしんぼう(土筆) ◆づくし(熟柿) ◆つくねんぼう(徒爾者) ◆づくねん(馬鹿坊主) ◆つちつこごり(土塊) ◆つつっぽう(筒袖) ◆つっつく。つつく(突く) ◆つっけぇぼう(突っ支い棒) ◆づでえ(一向) ◆づでえこでえ(どうともこうとも、いやもう) ◆づか(足) ◆つぶて(堆肥) ◆づない(大きい) ◆つなげておく(繋いでおく) ◆つぼ(田螺) ◆づぶづぶへえる(限りなく入る) ◆つべてえ(冷たい) ◆つらめえる(捕える) ◆つるしんぼう(干柿) ◆つれぇ(辛い) ◆づるい(狡猾) ◆つんぼう(聾) ◆つんぬげる(脱走) ◆つんだす(突き出す) ◆づんづん(着々) ◆づんぐり(団栗) 《て》 ◆てえこ(太鼓) ◆でえこ(大根) ◆でえこんぼし(大根干し) ◆でえどう(大道) ◆でえじ(大事) ◆てえげえ(大概 )◆でえどこ(台所) ◆てえら(平ら) ◆でかい(大きい) ◆てこずれもん(手に余る人) ◆でしゃばる(出張る) ◆てこのぼう(でくのぼう・役に立たない人) ◆でっかい・でっけい(大きい) ◆てのげえ(手拭い) ◆このごい(手拭い) ◆でびてえ(出額) ◆てめえ(お前) ◆てんぶう(手が不自由な人) ◆てんつるてん・つんつんてるてん(短い着物) 《と》 ◆どいつ(誰) ◆とうげぇ(燈皿) ◆とうねっこ・とねっこ(一年子の馬) ◆とうせんば・とうせんぼ(通行させぬ所・行為) ◆どじ(土間) ◆どじる(執拗る) ◆どす(短刀) ◆どだい(一向に) ◆とっつき(最初) ◆とても(大層・到底) ◆とびっくら(競争) ◆とびっちょう(飛び越える小溝) ◆とんび(鳶) ◆とんだもねえ・とんでもねえ(意外) ◆とんがらかす(尖らす) ◆どんねえ(如何に) ◆どんねえに(如何に) ◆どんこと(なにごと) ◆どんじり(極終・最後) 《な》 ◆なえ(何故) ◆ながむし(蛇) ◆ながっちり(長居の人) ◆なけぇ(仲居) ◆なから(三合七夕五才の升) ◆なきみしい(泣き虫) ◆なによろこく(何を云う) ◆まめぇ(名前) ◆なれえで(未熟者) ◆なんぼう(何程) 《に》 ◆にいしい(新しい) ◆にげえ(苦い) ◆にけえ(二階) ◆にそうべぇ(二倍) ◆にっちもさっちも(どうにもならない様) 《ぬ》 ◆ぬかす(云う) ◆ぬくとい(温か) ◆ぬこい(小さい) ◆ぬけぇ(小さい) ◆ぬんめり(滑か) 《ね》 ◆ねつい(丁寧) ◆ねえま(苗間) ◆ねえ(無い) ◆ねえしょばなし(内緒話) ◆ねこそぎ(全部) ◆ねっこ(根) ◆ねっこらさ(十分に) ◆ねこのちゃ(酢漿草) ◆ねんね(子守娘) 《の》 ◆のうのうさん(神・太陽) ◆のの(布) ◆のま(沼) ◆のら(田園) ◆のらくら(怠情者) ◆のらうど(農夫) ◆のろくさ(ぐずぐずする) ◆のんき(気楽) ◆のんだくれ(酒のみ) ◆のしんぼう(延べ棒) ◆のじ(虹) ◆のごう(拭う) ◆のっぺえ(野菜のごった煮) ◆のめす(たたく) ◆のめる(滑り転ぶ) 《は》 ◆はあき(帚・ほうき) ◆ばかに(大層に) ◆ばかべえし(馬鹿囃し) ◆はじ(端) ◆ばく(あまし麦) ◆はげしっこい(敏しい) ◆はしゃぐ(浮かれる) ◆はっぱ(葉) ◆ばっかち(ばかり) ◆ばばっちい(汚い) ◆はなおかた(花嫁) ◆はるご(春蚕) ◆はるげいこ(春蚕) ◆はらみっとう(妊婦) ◆はんこう(はんこ) ◆はんで(早く) ◆はづな(手綱) ◆はばき(脚絆) ◆ばんじょう(番匠・番匠) ◆ばんげえ(晩景) ◆ばんきり(度々) ◆はんぽ(飯鉢) ◆はんあなる(始まる) ◆はんねぇる(始める) 《ひ》 ◆ひいる(ひる・蛭) ◆びく・びくっちょう(小娘) ◆ひざっこう(膝蓋骨) ◆ひじろ(爐) ◆ひだるい(餓) ◆ひとすげぇ(鳥雄雌) ◆ひとへず(一筋) ◆ひどるい(眩しい) ◆ひっぱつく(乾く) ◆ひっかしがる(傾く) ◆ひっつる(引っ張る) ◆ひっちゃばける(裂ける) ◆ひっちめる(締まる) ◆ひっこすく(引き抜く) ◆ひっくりけえる(引っ繰り返る) ◆ひっつる(引っ張る) ◆ひっくりけえさに(倒に・さかさに) ◆ひっぱたく(たたく) ◆引っ手操り(奪う) ◆ひっさろう(引浚う) ◆ひっちょう(引負う) ◆ひっけえす(引き帰す) ◆ひっつかめえる(引き捕える) ◆へてぇぐち(額) ◆ひてぇもん(単物) ◆ひでえ(ひどい) ◆ひぼ(ひも) ◆冷やかす(嘲笑) ◆ひゃくひろ(腸) ◆ひゃずい(若々しい) ◆ひょんこ(雛) ◆ひょんな(怪しい) ◆びんたく(火傷跡) ◆ひんむしる(引きむしる) ◆ひんがらひじゅう(終日) 《ふ》 ◆ふいきん(布巾) ◆ふいきだけ(火吹き竹) ◆ぶきっちょう(不器用) ◆ぶく(破談) ◆ふざける(戯れ) ◆ぶちゃる・ぶちゃある(棄てる) ◆ぶっきりぼう(朴訥) ◆ぶっつけ(直接) ◆ぶっこごく(打つ) ◆ぶっつけ(直接) ◆ぶったぎる(切り離す) ◆ぶっこぼす(零す・散乱) ◆ぶったまげる(驚く) ◆ふれぇる(震える) ◆フルしき(風呂敷) ◆ふんぞりけえる(威張る) ◆ふんとう(真実) ◆ぶんだす(出立) ◆ぶんなぐる(撲る) ◆ふんづぶす(潰す) ◆ふんだから(そうだから) ◆ふんだけんども(そうではあるけれども) ◆ふんづかまえる(捕える) 《へ》 ◆へぇ(灰・蠅) ◆へぇび(蛇) ◆へぇし(林・囃し) ◆へぇる(入る) ◆べぇ(着物) ◆べぇ(倍) ◆へたっくそ(拙劣) ◆へっぴりまめ(蠶豆) ◆へちょもくれ(無能) ◆へなつち(粘土) ◆べった(牛糞) ◆へま(失敗) ◆へんげる(変化) 《ほ》 ◆ほい(新藁) ◆ぼいる(泣く) ◆ぼうじょう(童) ◆ほっぺた(頬) ◆ほけぇ(行器) ◆ほうづもない(法外) ◆ぼこ(乳児) ◆ぽっぽ(お腹) ◆ほった(栓) ◆ほっくそ(痘跡) ◆ぼてぇぶり(雑品行商人) ◆ぼんつく(阿呆) ◆ほた-ろ(蛍) ◆ぼんのくど(ぼんのくぼ・頚窩) 《ま》 ◆まあやん(子守) ◆まける(値引き) ◆ましょく(間尺) ◆まちょう(待て) ◆まっと(もっと) ◆まつめる(まとめる) ◆まみえ(眉毛) ◆まるたんぼう(丸太) ◆まんのっくわ(三刃鍬) ◆まんま(ご飯) ◆まんなくだま(目玉) ◆みしろ(むしろ・筵) ◆みっともねぇ(恥ずかしい) ◆みみんずく(みみずく) ◆みんみい(蝉) ◆みさま(狐) 《む》 ◆むいから(麦稈) ◆むかっぱらがたつ(非常に立腹する) ◆むける(孵化) ◆むくじる(剥ぐ) ◆むしょうに(俄に) ◆むしる(詰み取る) 《め》 ◆めかす(着飾る) ◆めけぇ(籠) ◆めしつつき(飯櫃) ◆めためた(度々) ◆めっける(見つける・探す) ◆めっかる(発見) ◆めっきぃ(独眼) ◆めめず・めめんじょう ◆めっぽうに(非常に) ◆めんどっくせぇ(面倒がる) 《も》 ◆もいさし(燼) ◆もがほ(痘痕顔) ◆もしき(燃木) ◆もべち(門口) ◆もじり(籍) ◆もつ(産む) ◆もってねぇ(勿体ない) ◆もてい(元結) ◆もでぇる(悶える) ◆ももってぇ・ももっちい(くすぐったい) ◆もれえて(貰い手) 《や》 ◆やおどう(否・嫌です) ◆やご(夜具) ◆やたらくたら(むやみに) ◆やったらくたら(みゃみに) ◆やっこい(軟らか) ◆やっとこしょう(辛うじて) ◆やべ(行きましょう) ◆やぶっせてぇ(うるさい) ◆やもうど(樵夫) ◆やらあ(やります) ◆やりむり(ぜひ、ぜひ) ◆やくばん(煙草盆) 《ゆ》 ◆ゆうごう(夕顔) ◆ゆっくら(ゆっくり) ◆ゆくら(行くでしょう) ◆ゆくちゅう(行くそうです) ◆ゆでっくり(茹で栗) ◆ゆんべ(昨晩) 《よ》 ◆ようだち(立) ◆ようめし(夕飯) ◆よからず(よかろう) ◆よけぇ(余分) ◆よじくる(捩る・撚る) ◆よせ(やめろ) ◆よっぴてぃ(終夜) ◆よつんべえ(四つん這い) ◆よばぁれる(呼ばれる・招かれる) ◆よべぇぼし(流星) ◆よまぁれる(叱られる) ◆よめじょう・よめんじょう(嫁) 《り》 ◆りくつぼぅ(議論好き) ◆りこうもん(知恵者) 《れ》 ◆れぇねん(例年) 《ろ》 ◆ろくすっぽう(少しも) ◆ろくなことはねぇ(良いことはない) 《わ》 ◆わきゃねぇ(容易) ◆わけえし(若者) ◆わし(私) ◆わで(上手) ◆わにる(戯れ) ◆わらんじ(草鞋) ◆わっさき(薪) ◆わるび(蕨) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年04月22日 04時33分09秒
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