カテゴリ:歴史 文化 古史料 著名人
うちのまわりの「コビッツキ」焦げ付き 今では御飯を炊くのに、電気かガスを使用して、量の多少にかかわらず、ふっくらと上手に炊き上げる。 しかし、一昔前までは、どこの家でもかまど(竈)があって、大所帯の家が多かったから、大きな釜でたっぷり炊いたものである。 かまどの前に座って、ゆっくり火加減を見ながら、薪を調節すれば、上手に炊けるけれども、主婦の朝は戦争のような忙しさ、つい併行して色んな仕事をする。火加減を疎かにするとその結果が、ついつい「こげつきめし」を炊き上げる結果となる。 「コビッツキ(焦げる 付く)」というのは、こんな釜の底にへばり付いている御飯のコゲ(焦げ)たものである。 いつも家の中や、家の周りにいる時は、威ばったり勢いが良いが、ちょっと遠くへ行くと、 全くへなへなになってしまうような、空威張りっ子を指して、 「家の周りのコビッツキ」 とみんなで大声で馬鹿にした。 だから、少年時代、どの家でもコビッツキなんていわれんように、堂々と自信をもってやれ、と云い聞かせたものである。
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最終更新日
2021年04月16日 17時53分12秒
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