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山梨県歴史文学館 山口素堂とともに

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2019年06月20日
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カテゴリ:俳人ノート

俳人百家撰 緑亭川柳輯

 

  • 荒木田守武 青柳の眉かく岸の額かな

  • 心敬僧都  散る花の音聞く程の深山かな

  • 宗祇法師  世にふるは更に時雨の宿りかな

  • 柴屋宗長  蔦もみぢ見る見るしげる軒端かな

  • 牡丹花肖柏 空に置きて見む夜や幾夜秋の月

  • 山崎宗鑑  元朝の見る物にせん富士の山

  • 音誉上人  あふぐより外にのりなき扇かな

  • 松永貞徳  あとふらで養ひたてよ花の雨

  • 斎藤徳元  春立つやにほんめでたき門の松

  • 里村昌琢  舟呼べばただ川霧の答かな

  • 里村昌程  白露の江に横たわる柳かな

  • 高島玄札  咲く花のかほどめでたきものはなし

  • 拾穂軒季衿 夏痩せとこたえて後は消かな

  • 北村湖春  我が駒の沓あらためん橋の吉

  • 山岡元隣  露を添ひぢ花をまくらの胡蝶かな

  • 岡田将監  としよれば月見の友や宿の妻

  • 杉本望一  さく花の兄は兄ほどの色香かな

  • 梅翁宗因  浪速津にさく夜の雨や梅の花

  • 檀林奸松意 雪析れやむかしにかへる笠の骨

  • 松江重頼  あすしらで三日さき見つ富士の雪

  • 小西来山  我が寝たを首あげて見る寒さかな

  • 半井ト養  朝倉や木の丸粒の青山椒

  • 井原西鶴  大晦日定めなき世のさだめかな

  • 大淀三千風 花に来よとかさたたかるる一葉かな

  • 安原貞室  涼しさのかたまりなれや夜半の月

  • 高尾    君は今駒形あたりほととぎす

  • 乾貞恕   水草にいまだ花飛ぶ蛍かな

  • 一時庵惟中 立ちにけり世を思ふゆゑに今朝の春

  • 雛屋立圃  山姥とつひには名にや立田姫

  • 芭蕉翁   物いへば唇寒し秋の風

  • 竹下東順  年寄りもまぎれぬものや年の暮れ

  • 宝晋斎其角 稲妻や昨日は東けふは西

  • 山口素堂  浮き菓巷き葉この蓮(に)風情過ぎたらん

  • 雪中庵嵐雪 黄菊白菊その外の名はなくもがな

  • 憎丈草   雪曇り身の上を鳴く鳥かな

  • 落柿舎去来 玉棚の奥なつかしや親の顔

  • 松倉嵐蘭  小夜しぐれ隣へ這入る笠の音

  • 井波浪化  春まつや机にそるふ書の小口

  • 東華坊支考 歌書よりも軍書に悲し吉野山

  • 五老井許六 青海苔も和光の塵の一つかな

  • 捨女    菜の穂や身は数ならぬ女郎花

  • 伊丹鬼貫  骸骨の上を粧ひて花見かな

  • 知月尼   山つつぢ海に見よとや夕日影

  • 足肋村牛吉 みたらしで目をきよめ見む蓮の花

  • 瀬川    人相にひとのいさみやけふの川

  • かくし坊  声たてぬ思ひや鹿の袋角

  • 高野百里  受けがたき身を悦べや生身玉

  • 琴風    (かがり)()に見ゆや鴇飼の顔ばかり

  • 秋色    (しじみ)とり早苗に並ぶ女かな

  • 池西言水  犬吼へて家に人なし蔦紅葉

  • 千代女   朝顔に釣瓶(つるべ)とられてもらひ水

  • 能順    今朝しるや筆の海にも春の水

  • 几兆    ながながと川一筋や雪の原

  • 鰹屋杉風  昼寝して手の動きやむ団扇(うちわ)かな

  • 越人    散る時の心やすさよ芥子(からし)の花

  • 曽良    春の夜はたれか初瀬の堂篭り

  • 北枝    山川で心はやるな花の雪

  • 白炭忠知  何心つかぬに土手の(つぼみ)かな

  • 日枝不覚  俵物に松かさもあり冬ごもり

  • はな荻   うき人に手の恥しき火鉢かな

  • 大野秀和  (いわし)やく隣にくしや窓の梅…

  • 路通    ふるかれや神楽(かぐら)拍子(びょうし)に神楽声

  • 本因坊   旅人や泊まり合はせて不破の月

  • 曲翠    念入れて冬からつぼむ椿かな

  • 大高子葉  なんのその巌も通す桑の弓

  • 富森春帆  冬鴨の身はむしらるゝ行方かな

  • 太白堂桃隣 白桃やしずくも落ちず水の色

  • 野坡    葉隠れて見ても朝顔の浮世かな

  • 秋之坊   凍てつけば凍てつきながら笹の風

  • 牧童    膝元に月こそ出づれ網代守り

  • 舎羅    (がま)の穂やこけかかりたる軒のつま

  • 英一蝶   白魚にもし化しやせん水の雪

  • 惟然坊   ひだるさに馴れてよく寝る霜夜かな

  • 桑岡貞佐  神風やさはると朶む稲の花

  • 園女    花の前に顔はづかしや旅ごろも

  • 狸々庵   行水につなぐは何処の蔦かづら

  • 紀文    とりかへす老いの眼や土用干し

  • (ひぐらし)口 咲きそめし日より風なしかへり花

  • 水間沾徳  諸物あれど魚にして鯛龍の花

  • 泊瀬川   目ざましに琴調べけり春の雨

  • 乙由    はては皆扇の骨や秋の風

  • 菊岡沾涼  人の和はすくなり竹の若ざかり

  • 越ノ二川  手枕の肘寒くなし窓の梅

  • 祗空    梅が本老いも頭巾も忘れたり

  • 半時庵淡々 民は手を帯にはさむや野分あと

  • さき女   初あられ手にとり見ればもとの水

  • 不角    暁はおのれに戻る黄菊かな

  • 谷口蕪村  春の海終日のたりのたりかな

  • 存義    今朝秋としらで門掃く男かな

  • 三国野風  来てのぞくひよ鳥にくし寒椿

  • 東々庵蛙井 落葉とはあすからよばん若たばこ

  • 祗徳    若竹やすけなくのびて葉をふくえ

  • 石井塘雨  声ほそし小萩がもとのほととぎす

  • 瀧野瓢水  かっちりと打つ火の外は去年の物

  • 巽雨青   一雨に(はた)をあげたる蛍かな

  • 井上士郎  足る事を知るや田螺(たにし)のわび住居

  • 建涼岱   昼の蚊の夢や一筋芋の蔓

  • 横升也方  生娘の袖誰が引いて雉の声

  • 生駒万子  煤掃きやまたこの茶屋も不あしらひ

  • 大島蓼太  たましひの入れ物一つ種ふくべ

 






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最終更新日  2021年04月13日 13時09分19秒
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