カテゴリ:山口素堂・松尾芭蕉資料室
▽素堂、夏の頃、長崎旅行に赴き越年する。 唐津での句をめぐって、(仕官先が窺える) 二万の里唐津と申せ君が春 ▽「山梨大学研究紀要」 素堂研究者の清水茂夫氏(故)はこの旅行の、「二万の里」の句をもって、素堂が主君との別れの挨拶句であるとしている。 「ところで信章は、延宝六年の夏には長崎旅行をし、翌年暮春ころ江戸に戻りました。そして程なく致任して、上野不忍池のほとりに隠居しました。それまでは、林春斎に朱子学を学んだ信章は儒官として何処かに任官していたと思われますが、確証はありません。上に記した長崎旅行の際、唐津まで赴いてつぎの句を吟じています。 二万の里唐津と申せ君が春 君が春は御代の春と同じで、仕官している唐津の主君を祝っていると考えますと、唐津の藩主にでも仕官していたのではなかろうかとも考えられます。しかしこの旅行を契機とした理由はわかりませんが致任しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年06月10日 21時11分36秒
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