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2020年06月13日
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輿石森興 長坂町 『甲斐叢記』入集者

 祖先は篠尾村(小淵沢町)広野神社及当村(長坂町)八幡神社の祠官であった。父を森如と云う、建岡神社祠官となる。

或る自作の和歌を、京の公卿日野資愛に縮刷を求めたところ

「駒ケ岳、白根ケ岳のいたちども添をするには及ばざりけり」

の返歌に接し、発憤京に上り勉学せり。其の時公卿八人から左の和歌を頂戴せり。皈国(きこく)後奉納額を作り、建岡神社に寄進した。時は文化五戊辰(一八二二)の冬、法楽百首の題字は刑部卿貞直、書は正四位下賀茂県主保角大人である。今日大切なる文化財である。

かしこくもこゝは宮居を建岡の

神やうこかぬ世を守るらん   日野前大納言資矩

すめら紀の御代のさかへを守ら舞と

宮居をこゝに建岡の神     中山大納言忠尹     

いふはゆる建岡の森の榊葉は

千代萬代も色はかわらじ    正三位大宮盛季

和くる飛かりかさ禰てさく花の

色香こめたる建岡の森     従三位久世通理

ます神の飛かりもきよく建岡の

宮居くもらぬ秋の夜の月    甘露寺左大弁宰相国長

 延岡の神のひかりのあきらけき

きみかけを遠くあふく朝夕   日野右大弁賓愛

 建岡の木の問をもりのかけとても

紙さひけりな秋の夜の月    外山宰相光実

 神垣の志らゆふかけてつもりそふ

雪にこふかきたてをかの森   左京大夫行宣

寄国歌祝

 君か代の千とせを祝うことのほに

よめともつきぬ柄にそありける 従五位下土佐守源森輿

『甲斐叢記』掲載和歌

☆ 輿石森輿 

  金峰山 巻の七

   あたひなき玉とも見らんとりよるふ

        黄金峯の春の明ぼの

☆ 輿石森興

  笹尾の塁 小淵沢町 巻の七

   瀧森

   石清水むすひもあへす涼しさの

        たもとにあまる森の下かけ

 






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最終更新日  2020年06月13日 18時36分24秒
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