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2020年08月10日
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カテゴリ:著名人紹介

契冲阿闍梨 けいちゅうあじゃり



 

契冲阿闍梨、

字は空心。

俗姓は下川氏。

大阪高津圓珠庵の住僧なり。

生れて五歳、母、間氏百人一首を授ける。

旬日能く記得す。

父實語教を授ける。

また同じ年十一、

今里妙法寺手定法師の弟子になる。

十三歳髪を薙で、高野山に登り、

東寶院快賢に従學をする。

寛文二年、津國生玉の曼陀羅院に住む。

既にして其院城市に隣り、

喧閉なる事を厭い去って、

大和長谷寺に執行し、

泉州久井里に隠棲する。

その間内外典及国史実録・古記をよみ、

特に國風を好む。

延宝八年手定寂するにより遺命して、

妙怯寺に住む。

契冲傍らに一室を営み、

母氏を移しで孝養する。

是時水戸西山公、

萬葉集の注釈を撰せんと欲し、

契沖を招く。

焚冲固辞して就かず。

然れども公の志に感じ、

『万葉代匠記』を著し

これを贈呈する。

また、契冲著す所の『古今予材抄』を閲し、

益奇として書を贈り、一見せんと欲する。

林壑の性公侯に謁すこと慣れないと、

遂に応ぜず。

母氏歿するに及び、

高津にト居し圓珠庵と号し、

元録十四年正月二十五日寂す。

年六十二歳。

著書『代匠記』・『豫材抄』・『厚顔抄』

・『勢語憶談』『勝地地吐懐編』・『和字正濫抄』

など数部あり。

明治廿四年十二月正四位を贈られる。

 

熊沢蕃山 くまざわまんざん

 

熊沢蕃山、名は伯継。

字は了介、通称次郎八。

後助右衛門と改める。

蕃山は其号、また息遊軒と号す。

本姓は野尻氏。

父名は「一利蕃山」は、

元和五年、京都五條に於いて生まれる。

外祖父熊沢守久養いて、子と為す。

寛永十一年、十六歳、前矦に仕え

後京帥に遊学し、徳を成し、材を達し、

再び備藩に仕え、祿三千石を賜わり、

刑政を改革し、流弊を一新し、

頗海内の耳口を驚し、徳沢下に及ぶ。

明暦三年、歳三十九備藩を辞し、

京師に戻る。

公卿大夫帥事する者多し、

京の今尹某誣を信じて、蕃山を逐う。

番山■れて城州鹿背山に居る。

寛文九年、五十一歳明石侯の求めに応じて、

明石太山寺の側に居り、

其軒を名付けて、息游と云う。

後、侯に従て總州古賀に移る。

上表建言する事を以って、

幕府に捕えられ、その地に幽蟄させられる。

元禄四年八月十七日、歿す。

年七十三歳。

古賀大堤邑鮭延寺に葬る。

 

著す所集

『義和書』・『集義外書』・『大學小解』・『中庸小解』・

『論語小解』『二十四孝評』・『夜會記』・『三輪物語』

『宇佐問答』・『三社託解』・『神道大義』・『繋辞解

『五倫書』・『大學或問』・『孝経小解』・『孝経外傅或問』・

『女子訓』・『易解』・『源氏外傳』・『紫女物語』、

『葬祭辨論』






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最終更新日  2020年08月10日 09時14分15秒
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