山梨県歴史文学館　山口素堂とともに

山梨の明治維新

山梨県　なまよみの甲斐

　甲斐の国

　『各駅停車』「全国歴史散歩」

　　山梨県　甲斐古文書研究会編

山梨の明治維新は板垣退助の率いる官軍と幕臣近藤勇を隊長とする幕府軍との戦いで幕をあけた。甲府城を明け渡した幕軍は、いわゆる柏尾の戦いで最後の抵抗を試みるが、それにも敗れて敗走、ついに３００年に近い幕府の支配に終止符うち、甲斐国は新時代を迎えた。

そして、明冶足年甲斐府となった。甲斐国は翌二年甲府県となり、きらに明洽四年断行された廃藩置県によって『山梨県』が誕生したのである。

新時代の山梨県は明治六年権令として赴任し、後に県令となる藤村紫朗の殖産興業を中心とした施策によって近代化への礎か築かれた。

　それから１００年余り、山梨県は太平洋戦争によ県都甲府の戦災という苦難はあったが、見事に復興し、着実に歴史の歩みを続けている。

特芭ある伝統庶業