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近松門左衛門
近松門左衛門 姓は杉森 字は信盛 平安堂巣林子之像 代々甲冑の家に生れながら武林を離れ三槐九卿につかへ 咫し奉りて寸爵寸なく市井に漂て商売しらず隠に似て 隠にあらず賢に似て賢ならずものしりに似て何もしらず 世のまかひものからの大和の数ある道々妓能雑藝滑稽の 類まてしらぬ事なげに口にまかせ筆にはしらせ一生を嚩リ ちらし今はの際にいふべく思ふべき眞の一大事は一字半句 もなき倒惑こゝろに心の恥をおほひて七十あまりの光陰 おもへはおほつかなき経睪 もし辞世はと問人あらば それそ辞世去ほとに扨もその後に残る桜の花しにほはゝ
享保九年中冬上句
入寂名阿■院穆矣日ー具足居士 不侯終焉期豫自記春秋七十二歳 平安堂 信盛之印
のこれとは思ふもおろかうつみ火の けぬまあたなるくち木かきして
尚々海苔我等好物と申又和歌之浦の名物人の もてなし彼是秘蔵仕候事に御座候重而御出坂 之節必御立寄所希御座候 以上 當月十八日御建簡相屑悉拝見仕候如仰先頃者思召 寄珍敷預御芳尋始而得貴慮本懐此事御座候愈以御 両所様御勇健御勤仕之旨珍重目出度奉存候野生等 家内相替義無御座皆々堅固に罷有候間乍慮外御心 安思召可被下候先以御約束之妹脊海苔澤山に被懸 御意被入御念候程之印見え候て色合格別之義匂な ども懸隔成事に御座候一昨日相届申候故いまだ風 味不仕先傍友にも見せて見はやし申候寔以無御失 念掛御心候段不浅辱奉存候
山川をへだてゝかよふ御音信いもせの道ののり をしれとて
と存族如被仰下今に國姓爺繁昌仕候五月菖蒲之甲 のぼり團之繪野も山もこくせんや々々にて御座候 如何様盆之比は新浄ルり替可申候間其節被得御隙 御見物御上り奉待候其脚地幸田傳次左衛門殿國姓 爺に御由緒有之由貴而之比御咄にて御座候未得貴 意候へ其若不苦候はゞ可然御意得被成可被下候猶 期後蒙之時候 恐惶謹言
卯月晦日 近松門左衛門 花押
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最終更新日
2020年09月03日 14時20分11秒
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