カテゴリ:歴史 文化 古史料 著名人
❖ 賀茂真淵自筆書状幅 くらの君宛 一幅
かえすがえす御いや(礼)よく申奉れ 給ハせかし 御心ざしをいとく 忝う侍る也 おまへより御その(園生)ふの花 見よとてもうけくだもの いろいろをそへて賜ハせる うけ給ハることあやにくなる 時の雨に風にはつともまことに ぬれぎぬて子ばかりのさかり なるをことに目さへくもりて 言出もし侍らであなるにけふ こそおまへなどの事おしはかり 野山をも見る心ちし侍りて いよいよ忝うめで侍り よく聞え奉れ給へかし御 歌見せ給へる一わたり見侍るに あしからずなんされどけよは さりがたき所へ立出る契り 有て今人も米ぬればちかく ととのへおき侍るべし御かた よりの御しめしも承りぬ そもちかく御こたへ申してん いまだめのようしからでなん 今少し過(すご)いてたったのかた の事も申候はん也いそぎて かくのみかしこ くらの君へ まぶち 御申たまヘ
【加茂真淵】 ❖元禄10 1667~明和6 1769 江戸時代中期の国学者。 遠江(静岡)の人。 神官の家に生まれ、 太宰春台の孫弟子となり古文辞を学び、 京都に出て荷田春満に国学を学ぶ。 のち江戸に出て、田安宗武に仕え、 学塾を開き多くのすぐれた弟子を育てた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月03日 18時22分36秒
コメント(0) | コメントを書く
[歴史 文化 古史料 著名人] カテゴリの最新記事
|
|