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日記抄 熊王徳平 『中部文学』16 昭和57年3・1刊 「小説特集号」 一部加筆 山梨歴史文学館 股覗きすれば山々みな笑う 赤彦忌諏訪湖に映る星一つ 治愁いあり唇の熱きにも 雁がぬのたとえば永久の別れかな 秋深し薬師寺の塔影を引き 静けさやぽとり落ちたる紅椿 ヒヤシンス悲恋は胸に抱くべし 梅ケ香や馬篭の町に手桶買う 隠岐の島山冬の月 実朝忌岩に砕けて波白し 雪女夢二が描きて美しき 日借時目玉くるりと這い出しぬ 弥生尺腕も白く髪洗う 股目鏡寂漢として山眠る 大悪事犯せし夢よ明け易き 曲水の宴潺湲と流れたり 羨まし牽牛織女老い知らず 問うまじき事問いたるや蝉時雨 抱一の絵ぞ走り行く走馬燈 締め直す帯のしごきや細雪
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最終更新日
2020年09月15日 23時53分07秒
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