カテゴリ:山口素堂・松尾芭蕉資料室
芭蕉、「月十四日」真蹟懐紙 『芭蕉・旅・甲州』 都留市博物館 ミュウジアム都留 一部加筆 山梨歴史文学館 高山糜塒興行にて 草庵の月見ける 洛の信徳 山素堂 各々佳作有り 素堂月見の記ヲ書 月十四日今宵三十九の童部 芭蕉庵挑青(落款印「青」) 秋元藩家老の高山糜塒が催して、 深川の芭蕉庵で月見の会が興行される。 その会に京都の俳人・伊藤信徳、 さらには芭蕉の友人の隠者・山口素堂も参加したのである。 その折の月見合に興じて、素堂は「月見の記」を記したのだという。 満月に至らぬ「十四目の月」と不惑(四十歳)に至らぬ己の状況とを、 重ね合わせて興じた一句と思われる。 本資料は、上野洋三の手により、 「新出「月十四日」芭蕉自筆懐紙」(「会報大阪俳文学研究会」33) として紹介されたものである。 ただし、一句の解釈とともに成立年次に関しても、 微妙な揺れが観察されるものでもある。 天和二年成立説と貞享元年成立説の二つである。略
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月17日 13時07分56秒
コメント(0) | コメントを書く
[山口素堂・松尾芭蕉資料室] カテゴリの最新記事
|
|